人を動かす伝え方 | まなブログ

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大阪府堺市で鍼灸院を開業しています。
日々の気づきをつづります。

「ニンニキニキニキ」でまいりましょう。




読み終えました。


人を動かす伝え方


著:中谷彰宏 あさ出版 1,365円



先日、京都にお買い物。


年に2回くらいかなあ。


それほど、詳しくありません。



車だとね。


南北の「通り」と東西の「条」を覚えたらOK。


大体、走れます。



ところが、徒歩だとね。


細かい町名がややこしくて。



その時もね。


初めて足を運ぶお店が2軒。



スマホのナビはね。


ビミョーにズレるし(笑)


多分、近くまで来てるんだけど。



平日の寺町商店街。


観光客か、女性ばかり。



道を訊く時はね。


まず、男性を探します。



なぜ?


端的だから。


情報が必要最小限。



「真っすぐ行って、ローソンを右。」


とかね。




女性はね。


感覚的に表現されるのでね。


余分な情報が多いんです(笑)



「真っすぐ行くと、映画館が右手に見えて、そのまま、真っすぐ行くと・・・」



「ローソンを右」の前にね。


余分な情報が多い。


丁寧に話してくれてるんです。



でも、情報は多過ぎるとね。


聞き手が取捨選択しなければなりません。



全てをまともに聴いていたらね。


肝心の「ローソンを右」が薄れてしまうんです。




説明が上手い人ってね。



「聞き手が考えていることを思い浮かべながら話す」



わけです。



いかがですか?


激しく同意されたあなた。


この本に載ってますから(笑)



何も人前で話す仕事をしている方だけではありません。


日常生活でもね。


「話がわかりにくい」


って云われるのはね。


自分にも、相手にもツライですよね。



コミュニケーションは、キャッチボール。


相手の取りやすいボールを投げる。



そのための指南書として超オススメ。


1時間で読めます。



冒頭からいきなり。


まさに、納得。


コミュニケーションの基本について。



-以下、要約-


「伝わる」には3段階あります。


1.理解される 


2.納得される


3.行動してもらう


-以上-



まず、「理解される」とは、日本語として意味が通じただけ。


これだけでは、何の役にも立ちません。



「わかりますよ。わかりますけど・・・」


って云われるのは、「納得」されてません。



「腑に落ちて」「行動」してもらってこそね。


「伝わった」わけです。



「言った言わない」のもめごとはね。


「伝えた」だけ。


「伝わって」ません。



話し手が主体だから。


聞き手を主体にしないと。



私もつい話し手主体になってるなあ~。



自分が話している言葉をね。


他人事のように客観的に聴く。



でも、ある程度の主観がないとね。


話がおもしろくない。



どちらかではない。


どちらも。


ハイ、いつもの「中庸」ですね(笑)




他にもピピッと来たキーワードを。



1.「どっちでもいい」は全否定になる → 消去法で話さない


2.「いっぱい、あります」で逃げない → 「全部おいしい」と言わない


3.プレゼントよりメッセージが伝わる → プレゼントにメッセージをつけよう


4.「よろしくお願いします」と緊張させると伝わらない → 挨拶をカットしよう


5.道徳論ではなく、ツッコミを入れたくなるように伝える → ツッコんでもらおう




「1」は、よく耳にしますね。


「コーヒーと紅茶、どっちにする?」


「どっちでもいい」


「・・・。」



ほんとにどっちでもよくってもね。


相手のテンションを大きく下げてしまいます。



ここは、「紅茶がいい」ですよね。



「紅茶でいい」は、△。


「コーヒーがイヤ」だから、「紅茶でいい」。


消去法ですね。



いつも気をつけてます(笑)




「2」も日本人的ですね。


生真面目なんです。



「どれが楽しかった?」


「どれも全部。」


「・・・。」



ウソをついてはいけないとかね。


どれかに言い切ることへの恐れ。


全て自分主体ですね。


心が疲れていると、つい出てしまいがち。




「3」は、オススメです。


私もプレゼントにはメッセージをつけます。



「マメですね。」


「女性みたいですね。」


って云われます。



いえいえ、もったいないからですよ。


せっかくプレゼントするのに。


最大限に表現したいですから。



プレゼントは、モノです。


メッセージは、ココロです。


ココロに相手は響きます。


私は嬉しいなあ~、メッセージ。




「4」の挨拶、社交辞令。


云わないと、失礼になるんじゃないかと。


逆の立場だったら、省略してほしいのにね(笑)



相手と距離を取りたいのならね。


有効ですよ。


仕事モード宣言ですから(笑)



でも、仲良くなりたいのなら。


小ネタで笑わせたほうがね。


距離は縮まります。



何もネタが思いつかない時はね。


「よろしくお願いします」


で逃げてますね、私も(笑)



あっても、なくてもOK。


存在感の薄い言葉。


ないほうが伝わります。




「5」は、要注意。


これも生真面目な方に多い。


ツッコミどころのない正論。


一気に「場」をフリーズさせます。



自分の「正しさ」を主張するのが目的ではありません。


相手とキャッチボールするんですよね。


そんな剛速球は、受け取れません。



フェイスブックの投稿でもね。


時々、見かけます(笑)




で、秀逸なのが最後の7章。


「オノマトペで気持ちを深く伝える」



「オノマトペ」ってね。


擬態語、擬声語、擬音語など。



「ピンポンパン」


「ポンキッキ」


「ホネホネロック」


とかね。


幼児番組には欠かせません。



本書でもね。



「早くしなさい」


より


「タッタカ、タッタカ。」


だと。


人が動きますよね。



「楽しみにしています」


より


「ワクワクしています」


のほうがね。


感情が伝わります。



応用すれば、


「楽しかったです。」


より


「ドキドキしました」


に。



中谷さんも読者からの感想でね。


「テンションがムンムクムクとなります。」


って云われたんですって。


「ムクムク」より嬉しいと(笑)



オノマトペに正解などありません。



「言葉ではなく、感情をくみ取る。」



これがポイントだと。



感情を相手に伝えるのが苦手な人はね。


人が伝えたことを感じ取るのが苦手。



文字や意味にこだわってね。


感情を置いてきぼりにする。




英語の話せない大阪のおばちゃんがね。


海外で大阪弁で通じるんですよ(笑)



片言の英語が話せる人がね。


一番通じません。


片言の英語で何とかしようとするから。



私ですね。


TOEIC295点(笑)



オノマトペで思い出したのがね。



ニンニキニキニキ



同世代のあなた。


覚えてますよね?



西遊記ですね。


ドリフの。


しかも、人形劇。



まなブログ



「ニンニキ・・・」の意味はわかりません。


でも、間違いなく楽しそうですものね。


「ビンビキビン」に伝わってきます(笑)




言葉の定義や滑舌にこだわりがちなあなた。


ちゃんと「伝わって」ますか?


「伝わらない」のは、聞き手のせいですか?



「ヒシヒシ」と痛感されたあなた。


「サックサク」に伝わるあなたへ。


オススメの一冊でした。




では、今宵はこのあたりで。