その日、人おらんから
野球行くわ～
そう言うと
ﾍﾞｶｺが、１日待って
探してみる
って
行きつけのバーで知り合ったゴルフ女子の人が行けるらしいのでおねがいしま～すって
なに！
ﾍﾞｶｺのくせに、女子を呼ぶやと
了解、いくつくらいの人なん
わからんけど、３０代後半から４０代かなぁ
わかった～
ﾍﾞｶｺに女子って
想像すらできへん
ということで
野球辞めてゴルフに変更
ってとこで、ﾖｼｶﾄﾞから僕いけますって連絡あったんで４人でゴルフになりまして
なわてに
朝の玄関
自分と入れ替えで、Ｓ嬢がお迎えに
当然フル無視
意味は分かりませんが
なんか嫌な予感
ゴルフ女子？
ゴルフ女子？
良いイメージもってしまってしまってる自分がいる
少し遠くに、真っ赤な髪色のおばさんが
なんか嫌な予感
変な予感
ってあたるねん
こういうの間違いなく
結局、またＳ嬢が
既にルーチン化してる
無愛想と周囲の応援というか苦笑い
３ホールほど、無視というか、冷淡、冷酷、非情な対応
だけど、最近はそうこなくっちゃって感じで
これはこれでおもろい
どうせ、もたんの分かってるから
泳がしといたろ
ただ
ﾖｼｶﾄﾞが、普段無口なﾖｼｶﾄﾞが
前夜３時まで呑んでたので
まだ酔うとる
スタート５分前に来て
顔見たら
酔うた時のフニャフニャ顔
ろれつも廻ってない
普段ならＳ嬢に臆して喋らんのに
攻める攻める
案外打たれ弱いＳ嬢なので
こうなると
すぐに墜ちる
ﾖｼｶﾄﾞ万歳
一瞬で機嫌回復
暇あれば、顔近づけて
ねちゃねちゃ攻める
とても良いと思う
さてﾍﾞｶｺのお友達
どんな人やろかと
スタート時間ギリまでおらんかったので
わからん
ただ先ほどの画像が脳裏にちらつく
キャディーバックはおもいっきり女子
人で溢れかえってるスタート前
色んなキャディーさんといつもの戯言時間
めぐすりさん、女の人連れてきてるん？
ちゃうわ、ﾍﾞｶｺやで
えっ？
このやりとり、５人はしたな
そして
いよいよ登場
お～～～赤髪
やっぱりなぁ
ウェアはジャックバニーのドラえもん
ドライバーはバッバワトソンのピンクドライバー
目立つしかない
注目されるしかない
ただ
ただね
おいﾍﾞｶｺ
３０代から４０代言うてたけど
どう見ても同世代やん
全然良いけど
逆に良いけど
そっちの方が、全然良かったけど
興味のきょの字も出てこないので
酒焼けで声も枯れてて
おもろい人で
カート乗るといきなり
僕男ですねんって
みんな一瞬ぴく付いた
男やいわれたら男かもしれん
どない反応したらええんかわからん
一瞬で天然キャラ驀進してたし
まあまあ誰も自信ないからどうしたらいいのかわからんくて
結局正真正銘の女子でした
そして
ここから
ﾍﾞｶｺのエスコートがはじまります
全てのティーショットに立ち合い
アドバイスを送り
フォローする
相手方はﾍﾞｶｺを下の名前のケイちゃんて呼びはるし
吐きそうになったけど
おもろいから
その日一日、ケイちゃんって呼んだった
酔っぱらいのﾖｼｶﾄﾞが早速喰いつく
ドラえもん尽くしのアイテムに
ドラえもんが好きやから、ﾍﾞｶｺさんとゴルフしはるんですかぁ
ﾍﾞｶｺ
まさにドラえもん体型
酔ってる時のﾖｼｶﾄﾞは切れ味がある
こんなパーティーなので
Ｓ嬢も想定内のどんどん上機嫌になっていく
しれっとかわしながら、話を合わして時間を費やす
で
７番ティーグランドで
こないだ言うてた焼鳥屋さん行こうや
うんたらかんたら
かんたらうんたら
と話している最中に
Ｓ嬢の背中越しの４番ホールのフェアウェイを
Ｆちゃんが歩いてる
こっちに気づいて
話の最中に僕はお腹の横で手を振る
向こうも手を振る
Ｓ嬢睨む
美人が嫌いなＳ嬢
前から、後輩のＦはあかんいう話を時々してる
振り返ったＳ嬢は、手を振った相手がＦちゃんやと確認すると
一瞬にして殺気立った顔面に
ﾍﾞｶｺとお連れさんとﾖｼｶﾄﾞに囲まれて
お
お
おまえなんか、二度と誘うかぁ！
死んでも行かんわぁ！
と
吠えました
リセット
そして冷酷な時間がまた流れる
しかしもう僕にとってはそよ風のようなもんで
これでいいのだ
疲れた前半が終わり
キャディー交代
後半は久々にＨ
癒しの時間
どうやった、生きてたぁ
もう慣れてる
知ってるぅ
前半はほぼカート乗りませんでしたが
後半は全乗りで
熟年の男女
目の前で見ると
こんな感じなのかと
よう似合てたなぁ
しかし
ケイちゃんかぁ
キモいなぁ