宙吊りの家の内部 | Arte, arquitectura y espacio-tiempo conectados a España.

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美術、建築、空間が好きです。それらに触れられる時間が愛しい。そして何故か、私の感性はスペインに繋がる。

クエンカと言えば、宙吊りの家。
Casas Colgadas
14世紀からあると言われていて、崖に聳え立っている姿が見ものです。18世紀には市庁舎として使われていて、張り出したバルコニーは20世紀になってから取り付けられました。

現在は、抽象美術館やレストランとなっていて、美術館としての内部は白を基調にリノベーションされています。
抽象美術は20世紀に入って生まれたものなので、シンプルモダンな展示空間にしたのでしょう。

柱も梁も白く塗られています。
サン・パブロ橋から見えたバルコニーに出られました。
ここからの景色はカメラに収まりませんでしたね。

次の展示室は床も白。シンプルな展示作品が際立ちます。
そして窓外の風景が絵画のように切り取られて、遠近が感じられる錯覚が起きる面白い空間でした。

梁が茶色の展示室には、黒い額縁の絵画が飾られ、落ち着いた空間になっていました。

テラコッタの床。
空間に少しずつ変化を持たせているので、シンプルだけど飽きずに観て回れます。

作品と展示室の調和がとれている、居心地のよい空間でした。
白い空間に身を置くと洗われたような気分になります。相当私好み。リピートしたい。

235(2016.11.26-)