去年は何年かぶりに旅行三昧…

3月に友人たちに北陸旅行に誘ってもらった
のを皮切りに少しずつまた一人旅を始めて…

4月の後半に1泊2日で 福島、山形、新潟へ
5月の後半に2泊3日で 群馬、長野へ
7月の後半に3泊4日で 群馬、長野、岐阜へ
8月の後半に4泊5日で 東北地方へ
10月の前半から約2週間で 四国地方へ…


堰を切ったように走り始めましたが
残すは北海道と山陰、山陽、九州…

来年もこんな旅が続けられるかは保証は
ないので今年少々無理をしても行きたい…
 

 

体調がよくなってきたとはいえ重い荷物、
長い歩行、階段などはまだ無理なので
今年もドコドコ運転していくしかないので

去年8月の東北旅行と少しかぶりますが
北海道への往路は太平洋岸を、復路は
日本海岸を自走する予定で…

今回もまた六十里越雪わり街道を通ります。


早速行く手に最初のスノーシェッドである
渋川スノーシェッドが現れました。

小雨が降っているのでスノーシェッドの
数でも数えながらゆっくりと行こうと

次のスノーシェッドを過ぎたところで
道の駅 いりひろせ があり寄ってみました。

 

 

去年は全然記憶になかったのですが
こじんまりした綺麗な道の駅で鏡ヶ池という
美しい池が横に広がっています。

 

 

だんだん山が深くなり霧が出てきました。
 
スノーシェッドは新潟県側21ヶ所、
福島県側24ヶ所、他にスノーシェルター、
ロックシェッド、トンネルもあって…

 

 

霧はどんどん濃くなってきて田子倉湖も
その先の只見湖も幻想的な雰囲気でした。

 

去年の青空広がる湖とは全く別の場所の
ようでしたがこれはこれで綺麗でした。

 

 

 

今回慌ただしく庭を片付けただけで飛び出て
来てしまったのでやらかしてしまいました。

1日目に通る予定の奥只見湖のルートが冬季通行止め

それでも去年と全く同じルートは避けたいと
少しずつ変えて只見町から猪苗代湖はやめて

南会津へ寄ることにし山口温泉の 道の駅 
きらら289でひと休みしました。

大屋根の大きな民家風の道の駅でした。
この辺りはスノーシェッドがありますね…

その後スノーシェルターと駒止トンネルを
抜けて会津田島からは阿賀川と並走して…

そして下郷町の湯野上温泉の湯之上橋、
これは藤色が印象的な綺麗な色の橋を渡り

今度は鶴沼川に沿って羽鳥湖方面に向かい
郡山市立美術館を目指しました。ところで

出発の2日前に軽いぎっくり腰になりテープで養生

行きつけの接骨院の先生に恐る恐る相談をし
1時間毎に休憩するようにアドバイスされて
いたのに昼食も取らずに走り続けてました…

 

郡山市立美術館 1992年11月 開館    
   設計 柳澤 孝彦 氏
            +TAK建築・都市計画研究所

シンプルですがかっこいい美術館です。

 

 

平日だったのにとても混んでいて駐車場が
空くまでだいぶ待たされたのはアメリカの
ウスター美術館所蔵の「印象派」展もあり

それがとても人気があったようです。

 印象派ももちろん素敵でしたが常設展も

作品が豊富でとてもよかったです。


私はまずは併設のレストランで遅めの昼食を
いただきました。飲み物付きでコスパ高し…

そして落ち着いたら思い出しました。

全旅程の内、3日未定だった宿泊日は実は2日だった…

 

フェリー泊が深夜だったり早朝だったりで
勘違いしてしまい、慌てて調整しようにも
結局走ってみないとどうなるかわからず…


その後三春町、田村市と通り太平洋岸に
向かいましたが、横目で船引駅や小学校が
メルヘンぽく可愛いなと思いながら…

3年前にオープンした浪江町 道の駅なみえ
には寄ってみたかったけど間に合わず

同じころ完成した福島県復興祈念公園へ…

双葉町産業交流センター(公園側)
 

 

東日本大震災・原子力災害伝承館

 

 

どちらも立派な凝った造りの建物でしたが
時間外だったせいかほとんどひと気がなく…
 

公園もまだ整備中のようで寂しい雰囲気で…


そして海沿いに北へ向かうと現れたのは

震災遺構 浪江町立請戸小学校

 

 

こちらも時間外でひと気はありません。

もともと人が集まるような目的の施設では
ないので仕方ないのですが荒涼として
海岸に埋もれていかないように願います…


不思議なことに曇っていた空が晴れてきて
 

 

刻々と変わる西の空の夕映えを見ながら

 

 

今日の宿を目指して北上します。

 

 

去年は宮城県側でしたが今年は福島県側…
二食付きで三千円台ってすごいコスパ高しで
どんな食事がいただけるのでしょうか…

と、その前に明日も早出だから今夜のうちに
ガソリンも入れて置かなきゃ…

 

       1日目 406km

 

 

 

次の日は仙台の通勤ラッシュを避けるため
早めに出発しました。

去年寄った「かわまちてらす閖上」は越し
閖上大橋を渡ると名取川の対岸に新施設
「アクアイグニス仙台」があることに気づき

鹿に惹かれて寄ってみました。
 

 

こちらは温泉やカフェ、マルシェなどがある
複合商業施設で手前には温室があるようで…

これは世界初の栽培用自然エネルギー利用
熱源システムを備えた農業ハウスだとか…

 機械を使う自然エネルギーって違和感…




高速道路運転しない(できない)私ですが
今回は時間節約して北海道入りするために

なんせ十代のころは1週間かかってたので
三陸沿岸道路(三陸道)を利用することに…

と、いっても無料区間だけですけどね。

高速道路といっても速度制限70km、片側
1車線が多くトイレのあるパーキングエリア
(PA)は2か所だけでガソリンスタンドも
レストランもない…

ただ施設がないのはなるべく高速を降りて
道の駅などを利用してもらう意図とか…

気仙沼市の本吉PAは貴重なトイレがあり
売店があり景色もいいPAでした。

 

 

ひと休みしておやつを食べてから岩手県に
入り大船戸市まで三陸道を走りました。

 

 

大船渡市民文化会館・市立図書館 
「リアスホール」 2009年11月 竣工
    設計     新居千秋都市建築設計

三陸の海をモチーフとしたデザインだそう
ですがココノ入口ドコデスカ?

 三陸道を降りて来る途中買ってきたウニ丼、

ここの木陰の石のベンチに座り食べました。

 

入荷したてのウニ、今まで一番の美味しさ…


腹ごしらえして坂を上ったところに入口が…
向かって右が文化会館、左が図書館でした。
 

 内部も細部まで凝っていて圧倒されました。

 

図書館は木がふんだんに使われてスロープや
コーナーが多くて迷宮みたいで楽しかった…

 

 

 

そしてまた三陸道を宮古市まで走りました。
ここも去年寄れなかった景勝地、浄土ヶ浜…
 

 

十代の頃の記憶は全くないけれどその頃は
たぶんなかった 浄土ヶ浜ビジターセンター

 3階から1階まで降りて中は観ましたが

時間がなく遊歩道までは行きませんでした。



この日の最後の見学地は岩泉町、龍泉洞…

山口県の秋芳洞、愛知県の龍河洞と並んで
日本三大鍾乳洞と数えられています。

 

 

閉館時間ギリギリに入り急いで廻りました。
洞内はライトアップされていて綺麗…

地底湖を見た後は35mの鉄骨階段を登り
最高地点の三原峠という場所に行くコース…

私には結構大変でしたが、到達できました。

その後、道向かいの龍泉新洞科学館へ…
ここはコンパクトながらギュギュっと洞への
知識と愛情が詰まった場所で…

 

外の世界を見たときの開放感たるや…

 

また山から海岸に向かいつつ北上します。



その途中に辿り着いたまるでセットのような
美しい机浜海水浴場と番屋群…
 

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そして本日の宿は少し奮発して新鮮な魚介が
味わえるという噂に違わぬ麗しいメニュー…

 陶板焼きの中身はヤリイカとエビ、カキ…

 

 

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夕食後、少し歩いて夕空を探しに行き、
樹々の間に遠く見える海は次の日に向かう
野田湾あたりでしょうか…

 

       2日目 420km

 

 

 

3日目は日の出を見ようと早起きをしました。

本州最東端はの岩手県宮古市のとトドヶ崎に
近く、日の出は早く4時くらいです。

かなり晴れた朝でしたが残念ながら水平線に
雲があり綺麗な朝日になりませんでした。

 

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気を取り直して海が見える東面がガラス張の
お風呂に入ってきました。

 

朝食後、近くの陸中黒崎埼灯台を見に行き

 北緯40度のシンボル塔も近くにありました。

 

北に向かうと近くの道の駅 青の国ふだいは
三陸鉄道リアス線の普代駅と一緒でした。

 

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更に下道を北に行くと見覚えのある景色が…

 

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去年泊った場所の近く、下安家漁港脇で
リアス線と三陸道が重なるように走ります。



久慈市まで近いので下道をゆっくりと…
こちらでまず寄ってみたかったのは
 

 

久慈市文化会館「アンバーホール」
   設計 黒川 紀章 氏 1999年2月 開館

印象的な三角錐は風除室を取り込んで
実際の中心は左手に見えるエレベーターを
中心として伸びています。

 高さ43mの展望台として誰もが利用できる

ことを思えば有意義な無駄なのかも…



それからまた山手に向かい奥に奥に…

久慈琥珀博物館はいろいろ体験できる新館

 

 

ここにも同時代の生物として恐竜が登場…

 重さ10kgを越える大きな琥珀も展示…



琥珀の歴史についての展示がある本館
 

 敷地内に他にも琥珀製品即売店、工房、

見学用坑道跡、レストランがありました。



また海岸側に戻り八戸市で三陸道を降り
その後、十和田市に向かいます。

 

この公園、長野県の松本市美術館に似て…
そう、草間 彌生 氏の作品がたくさん…

 

 

道を挟んで展示作品そのもののような
美術館の建物群があります。

ここでも ココノ入口ドコデスカ?

十和田市現代美術館 2008年4月 開館
   設計 西沢立衛建築設計事務所
 

 


左は「光の橋」アナ・ラウラ・アラエズ 氏 作
右は「コーズ・アンド・エフェクト」ソ・ドホ氏 作


近づいてよく見るとソルジャーのような人形が
それぞれを肩車して繋がっているのです…

企画展もあるけど常設店だけでも面白く
現代美術って難解という先入観を壊す…

館内のカフェで昼食をいただきました。

 

この日の計画はあと青森港に行くだけなの
ですが時間があるので前から興味があった
六ヶ所村に行くことにしました。

時間がもっとあれば大間崎まで行きたい程
ですがそこまでは無理ですので…

六ヶ所村役場に行き原子力の説明を聞ける
施設を親切に教えていただきました。
 

 

六ヶ所原燃PRセンターは以前記載通り…

いろいろ考えさせられました。

 沼がたくさんある広々した和やかな村でも

これだけいろいろな施設があればのんびり
観光気分で来れないんじゃないかな…



陸奥湾に沿って南に下ってきて線路沿いで
もうじき日が暮れてくると黄昏ていると

急に一両だけの電車がゴーっと来て…
近くに記念碑もあって失礼ながら廃線と
勝手に思っていた… 大湊線でした。

 

 

碑も 幸田 露伴 氏と 大町 桂月 氏だとか…

野辺地まで下り青森駅も近づいてきて
道の駅 浅虫温泉 ゆ~さ浅虫 でひと休み…
 

 

ちょうど湯ノ島に夕日が隠れそうでした。

 

 

軽く腹ごしらえしてもっと下ってくると
夕陽が津軽半島に沈む前に雲に消えそう…

 

 

フェリーターミナル港についても
日が暮れてしまえば時間が過ぎるのが遅く
持て余してしまいそうだけど

 

 

乗り遅れだけは気をつけないと…

       3日目 290km





今日は暦の上ではもう立秋… 暑中でなく
残暑お見舞いの候になりますね…

この旅行記は本格的な秋が来るまでに
はたして終わるのでしょうか…