去年の夏、図書館から何冊か借りた本の中で
垣谷 美雨 さんの小説の一つが気になって
私なりに要旨をまとめていました。

「あなたの人生、片付けます」
片付けられない生活習慣の裏側にあるものを
4つの物語にしています。

ケース1 清算
 不倫相手に期待して自主的に生きられなかった女性
 過去の思い出や人に振り回されずに
 自分のためにこれから楽しい思い出を作っていこう


ケース2 木魚堂
 妻に先立たれ家事に疎い老人を娘は心配し世話を
 やいてしまう…
 その息子は高校を不登校になっていて…
 男性陣の自立を促し抱えていた娘の葛藤を解放する


ケース3 豪商の館
 代々受け継いだ資産や捨てきれないモノに固執して
 しまう老女
 戦前生まれはモノを大切にするあまり捨てられない
 けれどあの世には何も持っていけない…


ケース4 きれいすぎる部屋
 息子が事故死してから現実に意識が向けられぬ女性
 思い出は捨てないでいい心の中に持ったままで
 今を大切に、今を生きよう


私がなかなか片付けられない理由はどれも
ピタッとは当てはまらないけれど
ケース3は身につまされます…

人間はみんな裸で生まれて裸で死んでいく…

どんなに自分では大切で価値があると思って
残しても引き継ぐ人には負担でしかない…

骨董屋さんやリサイクル業者も引き取って
くれないものは多額の処分代もかかる現実…

残して喜ばれるものはお金だけなのかも。



自分はまだまだそんな先のことはと思っても
このご時世、老いも若きも明日はわからず…

ただ、老後の準備というよりケース1や4の
ようにこれからの自分を豊かにするためにの
気持ちで片付けていきたいと思います…



ところで片付けには断捨離がつきものの
ようですがなかなかそれができなくて
ミニマリストと呼ばれる人に憧れますが…

私のようにモノを溜め込んでしまう人は一旦
モノを家の中から出さなくてはなりませんが

そのモノはどこで処分されるのでしょう…

リサイクルショップに持ち込むほどよいものはなくて
寄付するにもされる側も困る場合が多いと聞きます…

結局燃えるゴミか埋めるゴミになってしまうのか…

綺麗にするために一生懸命掃除、洗濯をする場合も
その薬剤、洗剤は排水処理され川に流されます…


自分の家を綺麗にしようとすればするほど
その外側を汚している気がします…



そんな漠然とした気持ちを感じていたところ
図書館でこんな本を見つけ借りてきました。

右は生活研究家で薬剤師の阿部 絢子 さんの

著書「『やさしくて小さな暮らし』
  を自分でつくる」 (2004年7月 刊)

ヨーロッパ5か国にホームステイした経験談
ですが、こちらはまたいずれ紹介します。



左はYADOKARIというタイニーハウスなど
手掛けるクリエイティブ集団の著書
「アイムミニマリスト」(2015年12月 刊)

「暮らしを小さく再編集すること」を提案し
5人の実践者の例を紹介しています。

第1章 
 千葉県いすみ市、家族4人でトレーラーハウスで
 暮らすWEBマガジン編集長

 
第2章
 長野県諏訪郡、家族3人で賃貸トレーラーハウスで
 暮らすフリーランスエディター・ライター


第3章
 宮崎県宮崎市、家の敷地内に自ら設計し伝統工法で
 建てた6帖の小屋で暮らす女性建築士


第4章
 佐賀県唐津市、当初上下水道も電気も通ってない
 山の中に自給自足の家を一人で建てた女性


第5章
 ITベンチャー企業で働いていたYDOKARI代表の
 二人が東日本大震災を機に自分の暮らしを見直して
 バーチャルでなく自分の手で物を作りたいと思い…

 

 物質的な豊かさは本当に自分を豊かにするのかとの
 疑問をスタートにフェイスブックで発信し始める

 
第6章 
 東京都内周辺在住、家を持たずカプセルハウスや
 ゲストハウスを転々としながら上場企業で働く
 所有物は段ボール2箱、結婚を機に同居する予定


まだしっかり読み込めていませんが
ミニマリストを極めていくとエコライフとか
昔のプリミティブな暮らしに近づいていく?

自然や地域と繋がって、自給自足を目指し…

今、多くの人が走っているレールから外れて
自由に生きられるための手段の一つとか…




昨日の午後から天気が崩れる予報があって
早々に寒いからと片付けをあきらめて

ファンヒーターの傍に座ってさぼりモード…

前々日作った2種のツリー形のサイズ違いを
白木の色のストローで作り始めて…
 

 

出来上がった頃にはもう夕方、雪がやっぱり
降ってきてまた積もりそうです。
 

 

 

朝になると寒いけれど晴れてきました。
このぶんだと早く溶けてくれそうです。
 

 

 

サルスベリの花がらの上に雪が積もっていて
花のような上空に飛行機が飛んでいきます…



10月ごろ道の駅で綿花と一緒に買っていた
千日紅のドライフラワーがまた発掘されて

 

 

残ったストローで作ったトレーに一部乗せて
茎がしっかりしたものは白木のストローに
挿してみました。

 

枯れ木に(プラスチックだけど)
花を咲かせましょう(ドライフラワーだけど)
 

 


稲垣 えみ子 さんの本がやっぱり読みたくて
先日図書館で検索し直したら

「家事か地獄か」は絶賛貸出中で予約待ちは

40人から70人に増えていました。



私は今は「寂しい生活」の方が読みたいな…

東日本大震災の原発事故を機に電気機器を
断捨離した彼女のミニマルライフの記録…