茶畑 

 

あと すぐに思い浮かばぬ 

 

・・・

 

下痢 

 

腹痛 と つまらないこと

 

ばかり 

 

今の 体調である 

 

朝 歯を磨きました という 

 

小学生の日記に 似る 

 

少し 音楽の助けを 

 

借りられる心の 状態だろうか 

 

と 

 

ピアノのBGMを  選ぶ 

 

痛い腹を 押さえていると

 

頭の偏った部分が 痺れる 

 

ソントン 

 

ピーナッツクリーム 

 

クリイムが いいか 

 

ライフ  ステージ 

 

4 

 

 

そう言えば、昨日 夏目漱石の

 

写真を観たが、親父顔で

 

何とも言えない、・・この 

 

神経を背負った顔が 格好良くなく

 

親父だった。

 

 

お茶を 出されて 

 

縁側が 思い浮かぶ 

 

まだ そして 今も 

 

日本家屋に 憧れる 

 

 

猫 

 

クロネコ 

 

 

もう 帰らない 青春の 

 

日々は 

 

返ってこなくて いい 

 

惜しくはない その 

 

神経は  つらかったから 

 

なにを すればいいのか 

 

わからないのが  あの頃 

 

だったが 

 

今 わかったのは 

 

わかったと思うことを 

 

ほんとうに そうであるためには 

 

何も 言えないという 

 

こと   ・・だった 

 

そして  それが そうだと 

 

言い切れない のに 

 

わかったつもりの 自分が 

 

それそのものだ と 

 

納得できること だった 

 

それが 言葉の 意味合いでは 

 

ないのが そのままだった ので 

 

僕の 気持ちも 

 

そのまま だった 

 

どう 言おうか 

 

そんなにも 確信したことが 

 

こんなにも  表現するには 

 

なぜ あいまいなのか 

 

気持なら  揺らぎ 動いて 

 

消えさえ するが 

 

それは 動かない 

 

そのまま だった 

 

 

それを 確かめようとする 

 

自分でもある 他人であったが 

 

尋ねる 言葉が 

 

話せる 言葉に ならない 

 

赤ん坊の ように 

 

ただ 

 

反応する だけ 

 

 

母の見守る  眼差しが 

 

やさしいように 

 

見つめる だけ 

 

 

ここにある 

 

気持から 取り出した 

 

この透明なものは 

 

何 でしょう? 

 

 

あなたは そこに いない 

 

僕は でも 

 

いるのを 知っている 

 

僕ではないのに 

 

見えない僕である ことを 

 

 

Suddenly, という 旋律 

 

聴いている その姿 

 

それは あなたではない なにかを 

 

通して 

 

自分に 語りかける 

 

恩寵 

 

慈愛 

 

 

僕は 慰めている 

 

誰かを 慰めている のではない 

 

そういう あなたを 

 

見て 

 

僕を  感じている 

 

 

ありがとう という 

 

感謝 

 

歩み 寄り 

 

涙を ぬぐう  指 

 

あなたは 

 

なぜ 

 

ここに いるのですか という 

 

心が  流される 

 

急に 

 

 

抱きしめ たくなる 

 

そして 

 

抱きしめ られたく なる 

 

 

それは もう 

 

なされている 

 

それが 僕で  

 

それが  あなた だ 

 

 

突然、 という  スタッカート 

 

肩が はずれ 

 

骨まで 見えるような 

 

君の  鉄槌の 階段 

 

ゆったりと かまえている 

 

明日の クルージングの 

 

メンバー 

 

5年ぶりの 郵便を待つ 

 

古い 郵便受けの ように 

 

もう 待てないのだろう 

 

 

ここから 歩けば 

 

すぐに 

 

知らない 街に 

 

出られる だろう 

 

が、

 

1は 2 で 

 

3 は 4 だろう 

 

5 は 落とし穴で 

 

6はなく 

 

7で  人間では 

 

なくなる 

 

その道だけが 

 

知っている 街に 

 

通じている 

 

ソの ドレミ ソドーム 

 

ゴの ゴージャス 

 

ゴモーレス 

 

 

人の 輝きとは なんだろう? 

 

ジリジリと 

 

ろうそくの 消えそうな 音 

 

君の 夢 

 

それが なにか 重要だろうか 

 

他の人にとって どうでもいい 

 

ことで 

 

君の夢が それなら  

 

それが ほかならぬ 君の 

 

夢だから 貴重なのではないか 

 

夢が なにか ではなく 

 

それが 君の 

 

夢だから ・・ 

 

夢と して ある 

 

輝き だから 

 

 

静かな 夜に 

 

ピアノを 打つ 指だけが 

 

時間を 

 

生みだしている 

 

 

大草原に 敗走する  紙 

 

担ぎ出して 

 

類人猿が 涙涙(ルイルイ)と 

 

燃える 

 

ここは  SFの  港 

 

ネアンデル峡谷 という 

 

舞台 

 

裸足に 冷たい 

 

雨が  打ちつける 

 

 

小麦畑 

 

もう やめて いいよ と 

 

自分に 言いたい 

 

ここには  なにも ない 

 

かすかに 

 

聴こえる 

 

それは  あなたの声 かと 

 

耳を 澄ます 

 

あの 昼食の 

 

工場での バイトの時間 

 

頭から 体まで 

 

痺れてしまった 

 

あの声 かと 

 

スピーカーから 

 

落ちて来た  宝石 だった 

 

 

どうして  もう 

 

聴けないのか 

 

どうして 

 

至福な 時は 二度 

 

くり返さないのか 

 

 

あの時の  僕だった から 

 

なのか 

 

あの時 だけだった から 

 

なのか 

 

 

この ・・・

 

・・・

 

・・・