前回は「怒り」から始まった。

 

わからないからこそ、やりきれない怒り。

 

これはなんだろう、その心象を綴ってみる。

 

解題は後にして、そのあとに問題の一端だと感じたのは、

 

「正義」だった。

 

関係ないが、航空会社から、忘れた上着をこれから探すらしい

 

メールが届いた。その報告は8日だから、もう1週間経っている。

 

遅っ。  遅っ 。  これから?

 

で、正義について、怒ることになる。もう少し、この心理経過に

 

お付き合い 願おう。

 

 

 

    君に正義はあるのか、そうだ俺にはない>>

 

 

ショップモールを ゆくよ

 

この嬉しい 山盛りの 美しい品々

 

包装や  置き方にも  デザインや工夫を こらして

 

色とりどりに  楽しさを  演出している

 

なんという  この生産力だろう  気遣いだろう

 

これだよ  これが平和というものだ

 

この中にいれば  虚しくなんかない  そうだろう?

 

ストリー ストリー  ナイト  ジャングル ジングルベル

 

そして  お決まりの 椅子に坐ると

 

こっちも  ちゃんとあるのを  知る  Hey! Mr.

 

やはり  悲しいんだ  哀しさの調子

 

その名前が  キャッチフレーズ のよう

 

僕らは  やはり 騙されている

 

ただ スクランブルの隙間から  落ちる者がいる

 

死ぬわけじゃないが  理不尽な扱いを  受けている

 

不必要な 税金だってあるのに   なめられたものだ

 

でも 僕は 本気になれない

 

日本標準で 貧しくても

 

世界標準では  金持だし

 

貧しさはあっても  貧困は  ごくわずかだ

 

食堂のゴミ箱を  漁っても  生きられる

 

縄張りを  かいくぐって  命がけだが

 

どうにか 生きられる

 

大量に 缶を拾って 売っても  

 

曲がった錆びた釘を  売ることはない

 

ただ 金持ちばかりで  惨めな気持ちが  強いだけだ

 

プライドの 痛みを感じられるほど  まだ貧しくはない

 

ということなのだが  世界の 汚いストリートに出ないと  

 

わからない

 

虐げられても  仕事はある

 

馬鹿にされても  日銭は 稼げる

 

(うぅっ  ん  風邪を ひいたかな?)

 

いいじゃない  誰も 銃を もっていないから

 

簡単には  大量にも  殺されない

 

着ぐるみを 着てるからって  撃たれはしないよ

 

それが  どれほどの 安心か

 

街角の 機銃をかついだ 兵士に

 

呼びとめ られてみなよ

 

生きた心地が しないぜ  保障する

 

そんなもんさ  世界の 街角は

 

いいじゃねえか  湿気雲(シケモク)拾う奴

 

車内の網棚に 寝る奴が  いても

 

背中が 積もった垢に くっついて離れなくても

 

いいじゃねえか  燃え尽きるまでの 薪が

 

買えなかったんだ  筏(イカダ)の上で

 

くすぶったガイコツが  顎を カタカタいわせても

 

カラスは  気にしちゃいない

 

お決まりに 眼から 突っつくのさ

 

正義が あろうと  なかろうと

 

平和はある  そこら中 平和だ

 

だから  正義がないから  平和がないわけじゃない

 

だったら  平和なんか  来ることはないんだろう

 

だったら  正義って  なんだ   誰が それを

 

そういう風に  認めたんだ  認めなくたって

 

いつも いつの時代も  そうだったんだ

 

平和な村から  戦火の煙を  山の向こうに 

 

眺めたものさ

 

俺たちは  どうして  こんなにキャパ(capacity)が

 

あるんだ

 

いい加減なのか  面倒なのか  無関心なのか

 

うまいものを 食っているのに  まずくなるような

 

そんなものを  思い出しはしない

 

これが 不正義だなんて  誰も  思いもしないだろう

 

なにが どこで  食い違っているのか

 

俺に 教えてくれ   そうだろう

 

気持ちは  変りやすい  考えも 変りやすい

 

なにが  君を  苦しめるのか

 

なにが  君を  怒らせているのか

 

知らない  俺はゆく

 

ショップモールの  イルミネイションロード を

 

ともかく!  今は  平和だ

 

ライオンが 吠えようと   狼が牙を 剥こうと

 

知らない  俺はゆく

 

君の正義に  俺を  関わらせるな

 

なにを どうすればいいかが

 

俺を 苦しめている わけじゃない

 

俺が 意気がって  死んでしまっても

 

信じちゃいけない  正義なんて

 

俺には  別の理由が  あったんだ

 

そこには

 

 

朝 起きたら  首を ひねったよ

 

首が  痛くてさ

 

それでも それは 小さな不幸

 

今日は そいつと  忘れたり 思い出したりしながら

 

やっていくのさ

 

俺たちは  自分の不幸には  慣れやすい

 

新しい正義は  かったるいさ

 

やりやすい正義で  いくしかないんだ

 

それが  ほんとうのことか  どうか

 

知らない  それでも  俺はゆく

 

ともかく! 今は  平和だ

 

首が痛くても

 

やっていくのさ

 

そういう 俺は  寝ているのかもしれない

 

それでも  知らない  俺は ゆく

 

起こさないでくれ

 

ルールを 守ろうとする 正義は

 

たいしたものじゃない

 

君の 正義は  いらない

 

首を  ひねっただけだ  たいしたことはない

 

この世にある  自分が正しいというのは

 

そんなものばかり

 

俺に

 

そんな正義は ないけれど

 

そんな理不尽さを 憎む

 

“正義感は ある”

 

これが 正義だなんて

 

決められて たまるものか

 

                       '18. 12 .11,    30  >>

 

 

そうなんだ、正義なんて信じちゃいない。

 

でも、自分の正義感という馬鹿さ加減は、どうにもならない。

 

「自分」を 解決できない。

 

*マクロとミクロの因果律 3. へ継続。