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パジャマでロックンロール!

昨夜はライブにお越し下さった皆様ありがとうございました!
昨日は全曲アンニュイな、泣きメロセットリストでやってみました。いかがでしたでしょうか。ただイベント自体すごく盛り上がっていたこともあり、お客さんに「センチメンタルかー?!」って言ったら「イエーーー!」って返ってくるみたいな不思議なテンションでした。
次回12/10は全く違うセットリスト+新曲を披露したいと思います。

久しぶりに『10万年』という曲もやりました。
この曲の歌詞は私が『100000年後の安全』というドキュメンタリー映画を観て書いた詞です。
その映画はフィンランドの話で、原子力発電で絶対にうまれてしまう、人体に有害な放射性の廃棄物がテーマでした。放射性廃棄物。燃やせないし消えないしリサイクルできないしどんどんたまっていく一方だから大きな大きな倉庫に入れておくしかないその危険なゴミ。それがどのくらい消えないかというと、10万年後まで消えないくらい。
10万年って途方もないですよね。想像できない。1万年後の人類にすら、いまの言語が通じるとは思えない。でも、人間は何万年後も存在するかもしれない。そんな遠い未来の人類に、「10万年危険なゴミ」の倉庫に、近づかないで!危険だよ!って伝えるにはどうしたらいいか、そういうことをフィンランドの科学者たちが話し合っている、という映画でした。もちろん実話。ドキュメンタリー。言葉が伝わるかわからないけれど、とにかくいろんな言語で書いた看板をたてておく、とか、ドクロマークなどイラストで伝える、とか、いろんなアイデアを出し合っていた。でも、わざわざ看板とかがあると、隠された宝物なのかな?って思ってしまうかもしれないから、難しい。どうしたらいいかわからないね。私も途方もない気持ちになった。その途方もない気持ちを歌につめこみました。ネットで聴けるのでリンク貼りますね!歌詞ものってマス。

▶10万年/藤岡みなみ&ザ・モローンズ
http://soundcloud.com/373-morones/10man

ちなみに歌詞の中に「そして 海がとまる日が 来たのか」というフレーズがありますが、これは95歳の現役の海女さんの言葉からインスピレーションを受けたものです。これについて詳しく書いたブログ記事はこちら

でもね10万年後とか地球のことだけを想って書いたわけじゃなく、身近なもどかしさとか日常の感覚だったりも含まれてるし、もちろん聴いた人が別のことを思い浮かべたらならすべてそれが正解です。物語は受け手のもの。だからあんまりこの曲はこういう歌詞で、とか説明しないほうがいいかなとかちょっとだけ思ってた。でもねこの曲は説明されるとしっくりくるから話したほうがいいよと周りの人たちに言ってもらって、話すことにしました!


次回は元気な感じでいきます!
出演は早めの19:30からです!よろしくお願いします。

■12/10(火)@青山月見ル君想フ
出演)THE LET'S GO's/エレクトリックリボン/the peggies/藤岡みなみ&ザ・モローンズ
http://www.moonromantic.com/?p=17459