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ヤッピー!遅れて来た道産子こと藤岡みなみです。
北海道に通って4年め。今ではほぼ毎週北海道に行ってます。

そんなわたしですが昨日!YOSAKOIソーラン祭りの特番に出演させていただきました!
YOSAKOIソーラン祭りといえば今年で22年目をむかえた北海道の初夏の風物詩!北海道の超有名イベントの特番に出演させてもらえるなんて本当に光栄です。なんか自分でも、すごいことになってきた感がありました・・・。

いままでYOSAKOIソーランの時期に札幌に来ていたことはあったのですが生で演舞を観たのは今回が初めて。その圧倒的な迫力と世界観の広さにめちゃくちゃ驚きました。
よさこいって全国にイベントがあって、よさこいイベントがない都道府県ってなんと3県くらいだそうです。YOSAKOIソーランは、よさこいに北海道発祥の踊りソーラン節をミックスしたオリジナルの踊り。

100人以上で踊ってシンクロ性を追究するってハンパじゃないと思います。チアやってたからそれは痛いほどわかる!正直、そんな大人数で踊りをそろえるなんて無理だと思ってました。でもYOSAKOIソーランの強豪チームはそれを軽々とやってのける!そこにシビれる!憧れる!

あとYOSAKOIソーランのイメージってやっぱり圧倒的に「熱さ」だったんだけど、今回グっときたのは熱量だけじゃなくその踊りの繊細さ、清楚さ!
洗練された演出と身体性はまさに芸術。あ、YOSAKOIソーランは芸術なんだ!と思いました。メインステージは大通公園のど真ん中で、ステージの周り360度、街すべてが客席みたいなスケール感。

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参加した約270チームが開催期間中にステージや道路でパレードを行い、オリジナリティとどのくらいお客さんに感動を与えられたかで審査。ファイナルステージに進む10チームが決定し、最終日の夜に大賞をかけた決戦が行われます!今年はセミファイナルから敗者復活で1チームがファイナルに勝ち上がれるというシステムが導入されさらに白熱!というのも、大賞常連チームやファイナル常連チームがセミファイナルに集まってたんです。これがセミファイナルならファイナルどうなっちゃうのかっていう。


わたしは番組の中で、過去最多の大賞受賞回数を誇る強豪チーム『平岸天神』さんに密着させてもらったのですが、もう昨日だけですっかりファンになってしまいました!
まずステージへの入退場からして美しい。わたし元チアリーダーだからこういうのにやっぱり注目しちゃいます。踊りは、静と動のメリハリが完璧。遠くから観ても繊細な動きが絶妙なんです。人間ウェーブなどなど息を飲むシーンがたくさん。約4分の演舞で、チアは2分半だから4分全力で踊ることがどんなに大変かすごくわかるんですけど、後半にかけてどんどんエネルギッシュになってくることにも驚き。最後の1分は、そんな力まだあったの!?って思うくらい力強い。あと音楽がエキゾチックでかっこよかった~。昨日3回観たけど何度でも観たい・・・。
そんな『平岸天神』に次いで大賞受賞回数が多いライバルチームが『新琴似天舞龍神』。なんとこの2組が今年、ファイナルではなくセミファイナルで戦ったんですよぉおお!しかもね、1点差で平岸がファイナル出場!!シビれた~!セミファイナルは1チームずつ踊ってすぐに点数が発表されるのでめちゃくちゃドキドキしました。
平岸は最有力大賞候補だっただけに、最初ファイナルに選ばれなくてセミファイナルになったときはものすごい悔しかったんじゃないかと思ってたんですけど、接触してみるとみなさん一瞬で気持ちを切り替えてセミファイナルで1位になってファイナルに勝ち上がることだけを見ていて、その切り替えのはやさがもはやトップアスリート的だと思いました!インタビューしてみると「悔しかったけど、お客さんがそう感じたということなので。」と真摯に受け止めていてびっくり。正直、誤解を恐れずに言えば、よさこいなるものに対して、踊ってる人が一番楽しいものっていうなにか疎外感のようなものがうっすら自分の中であったんですが、もうその想いがどれだけ失礼なことだったかわかりました。お客さんの心に響くことがとにかく第一なんだ。自分が楽しくても伝わらなければ意味がない。チアの考え方と同じで共感しまくりです。


とにかくセミファイナルのレベルが高すぎてファイナルステージへの期待がものすごく高まってたんですけど、その期待をはるかに凌駕するすばらしい演舞の数々でした!4分の踊りで人を飽きさせないって、どのチームもできてるから当たり前に思えるかもしれないけれど、すごいことです。ファイナルはとにかくオリジナリティの戦いって感じでした。マジカルショーをイメージした超かわいいファンタスティックなチームや、仮面舞踏会や、マーメイドな世界・・・特に、たぬきをテーマにした『REDA舞神楽』が良かった!動きがかなりユニークだし、狂気を感じた!たぬきの狂気。YOSAKOIソーランってここまでしていいのか!よさこいってここまで表現できるんだ!そんな驚きの連続。よさこいとはメディアである!


世界観広すぎて比べられない!審査員だったらめちゃくちゃ困っちゃうよっていう超ハイレベルなファイナルステージでしたが、『平岸天神』さんは準大賞、今年大賞をとったのは学生チームの『粋~IKI~ 北海学園大学』さんでした。こちらのチーム、大賞受賞は初。しかも、完全な学生チームが大賞をとるのも史上初とか!おととしファイナルで準大賞をとったのに、去年はファイナル出場ならず、その悔しさがバネになったそうです。1つ1つの動きがいちいち胸に響くんです。踊りに魂を込めるってこういうことなのか~。あと、衣装のはや替えと小道具の使い方がズバ抜けて上手かった。ただ派手にするためだけに小道具をたくさん使うとゴテゴテしてしまうと思うんですが、1つ1つに工夫やオリジナリティがあって、意味のある使い方だからこそ美しかった。
『粋~IKI~ 北海学園大学』の皆さんには昨日スタジオに来ていただいたんですが、間近で着ている衣装を見せていただくと舞台上では決して見破れなかった手作り感があってこれが泣けた・・・!「みんなで徹夜して作りました!」とのこと。お金のあるチーム、ないチーム、時間のあるチーム、ないチーム、いろいろあると思う。すごいよ!嬉しいなあ~。


なんかすっかりハマってますねわたくし!来年もみたい!
とにかくドラマがありすぎて・・・。全てのチームに密着取材したい気分!


270チームで踊り子約2万7千人。累計観客数は札幌の人口越えの約206万人。しかも運営は数百人の学生。ひとり1万人くらいの対応してるんじゃないかっていう・・・。踊り子の皆様、スタッフの皆様、近隣の皆様、お疲れさまでした!ありがとうございました!