こんにちは！藤岡みなみです。
先日PANDA 1/2がスリランカの番組に出演した際の映像がアップされましたのでご紹介します！
このトーク番組と、歌番組の、２番組に出させていただきました。こちらは、朝の生放送トーク番組。
PANDA 1/2、ほとんどテレビ初出演。
打ち合わせもないままに番組が始まって、どうなるんだろう・・・と身構えていたのですが、そんな心配をよそに、最高の結果が待っていました。
はじめましての方にもういちどご説明させていただくと、PANDA 1/2は、わたくし藤岡みなみがボーカルをつとめる音楽ユニットです。2009年結成。どんな音楽ユニットかというと、「人間1人とパンダ1頭の音楽ユニット」。
パンダのジェームズパンダjrは、DJ兼音楽プロデューサー。PANDA 1/2のプロデュースはもちろん、PANDA 1/2の楽曲はすべてジェームズが作っています。パンダだけど、中国語と日本語が話せるし、人間社会に順応しています。
これまでPANDA 1/2は、ラジオだったりインタビューだったり、デビューしてからというものいくつかのメディアに取り上げていただいたりしてきました。
しかし！【人間1人とパンダ1頭の音楽ユニット】と言っても、なかなかうまく理解してもらうことは簡単ではありませんでした。パンダのぬいぐるみを持ったぶりっこだと思われたり、ふざけてると思われたり、「そういうテイでしょ～」と言われたり・・・まあそれってまちがってないかもしれないけど（笑）、少なくとも、我々が"本気で人間とパンダで音楽をやろうとしている！"というのはあまり伝えられないことも多かったです。
（パンダと人間の音楽ユニットPANDA 1/2!!）
もちろんうまく伝えられない自分のせいではあるけれど、やはり、悔しい想いをすることが多かった。だから、誤解されることを恐れていつしかジェームズなしの、私だけでゲスト出演をすることを選択するようになっていきました。
今回、スリランカで急遽生出演が決まったときも、「藤岡だけで出よう！」という話になっていました。何故なら、日本以上に伝わらないと思い込んでいたから。これまで旅をしてきて、文化も言葉も違う中では、コミュニケーションに「誤差」が生まれるのは当たり前だともはや思っていたのです。
だけど私は絶対「PANDA 1/2」で出たかった！たとえ勘違いされたとしても、うまく伝わらなくても、１人と１頭で出たかった。相手に拒絶されない限りは。出れるんだったら、そのほうが絶対面白い！
でもジェームズは大反対。「なにが起こるかわからないよ。何も起こらないと言えるの？！」。ほとんどケンカでした。
たとえばジェームズの席。人間用の席とは別の用意が必要です。でも、急遽決まった出演で、打ち合わせも充分にない中で、テレビ局側にこちらの意図を分かってもらい、なおかつ適切なイスを用意してもらうということは、難しいことに思えました。
藤岡「じゃあ、出ないってことでもいいけど、もしも、もしもだよ？もしも先方が、「ジェームズも出てよ」って言ったとして、なおかつもしも、偶然ジェームズが乗るのにぴったりなイスがあったとしても、それでも出ないの？」
ジェームズ「出ないアル。」
私とスタッフ（河西西河さん）は諦めて、テレビ局に向かいました。朝6時30分が入り時間。番組のスタートは、なんと6時45分。
（テレビ局のロビーで待機するPANDA 1/2）
番組MCのお二人に初めてお会いしたのは、番組が始まってから、CM中に我々がセットの中に入った瞬間でした。
私が真ん中の席に着席。それは、すこし背の高いソファで、なんと、私の肩のあたりにジェームズが座れば、ちょうどいい大きさ！そこで番組プロデューサーが登場。
プロデューサー「で、ジェームズはどこに座る？」
私「あっ・・・今回ジェームズは・・・」
ジェームズ「ここ（藤岡のソファ背中）に座る！！！出ます！！！」
これ、生放送スタート後のCM中、出演2分前の出来事。泣きそうでした。
動画を見てもらえたらわかると思うんですけど、MCのお2人、PANDA 1/2のことすんごくよくわかって下さってる！
「海外だからニュアンスが伝わらない」という思い込みはブチ壊されました。逆に、こっちのほうが伝わる！伝えることを諦めなくてよかったんだと思いました。
歌番組のほうでも、ジェームズのナイスなポジションをアドリブで用意してくださったり、カメラでアップにしてくれたり、【人間1人とパンダ1頭の音楽ユニット】を受け止めてくれました。
ただ、私の登場時の紹介は、両番組とも「ミナミフジコ！」でしたが！（笑）そんなことは小さな問題なのだ。
もう一つ、記念すべきことは、番組の中で私が「弾き語り」をしたことです。
人前で弾き語りをするのはこの瞬間で２回目。１回目は、前日にジェームズに、これで出ていいかチェックしてもらったときです。
ギターはいままでこっそり練習していて、ライブの時、バンドの中ではちょろっとやらせてもらったりしてたんだけど、弾き語りは完全に自分の中だけでした。上手い人なんてゴマンといるから、PANDA 1/2として人前で弾き語りするなんてジェームズに認められるわけないと思ってた。でも、なぜかこの出演が決まったとき、ミュージシャンとして出るなら、１曲弾いて歌ってみたいと思った。だからおそるおそる提案してみました。
藤岡「・・・もしかしたら弾くことができるかも」
ジェームズ「じゃあ、いまから練習して、30分後に見せに来て。」
それから部屋に戻って練習しました。ミュージックビデオの撮影用にギターは持って来ていたんです。海外で一番有名な日本の歌、「SUKIYAKI（上を向いて歩こう）」がいいはずだとは、提案した時から思っていました。もともとだいたいは弾けたけれど、人前で弾くことを予想して練習したことはなかったから、目をつぶっても弾けるように、30分でできるだけ精度をあげた。
そして30分後にジェームズの前で披露。すごい緊張した！番組本番よりも緊張した！弾き終わって、顔を上げたとき、なんとジェームズは泣いていました・・・。
ジェームズ「いいと思う。いいと思う。」
そんな上手い出来ではなかったけれど、気持ちが伝わる演奏にできたのかなと思って、嬉しかったです。
そしてポケットからおもむろに、クシャクシャになった20スリランカルピーを取り出して、私にくれた。（笑）おもしろうれしかったのでそのとき写真に撮りました。
ちなみに「20スリランカルピー」は、日本円で約12.7円です（笑）
昨日に引き続き、また長い記事になってしまいました。ここまで読んでくださった人アイラブユー！
いきなり決まったスリランカ行き。もっといきなり決まったテレビ出演。眠る暇もない怒濤の展開の中で、PANDA 1/2にとって大事な瞬間がちゃんとあった。忘れられない出来事でした。
本当にスリランカに恩返ししたい！！！
そんな気持ちになる出会いばっかりでした。
またお話させてください♪再見！
★お知らせ★
明日3日21:54～、先週土曜の特番を見逃してしまった方のための、PANDA 1/2・スリジャヤワルダナプラコッテ編の再放送をお届けします！（編集映像のみの放送になります）
アドレスはこちら▶http://www.ustream.tv/channel/paku2