こんにちは!吉川美南不動産の石井です。
本日、重要無形文化財(蒔絵)保持者 漆芸 室瀬和美さんとお会いすることができました。
吉川市民ならまず見たことはあるでしょう。あの吉川駅南口の金のなまずをつくった方です。
ちなみにこの大きさのなまずのモニュメントは世界一と言われております。
↑こちらです。
そして、当店最寄り駅「吉川美南」駅にも、圧倒的な存在感を放つ室瀬先生の作品「木精」があります。
↓こちらです。
いずれも「人間国宝」である室瀬和美さんの作品だということは知っていましたが、いったいどんな人なのだろう、そしてそんなすごい人が吉川市とどんな関係があって短期間に2つの作品をつくるに至ったのだろうと、ふと思ったのが今回お会いしたいと思ったきっかけです。
他にもいろいろな市町村に同じように作品があるかと思いきや、調べた限り吉川市のみ。ますます興味が湧いてきました。人間国宝である室瀬和美さん本人のことはもちろん、漆のこと、伝統工芸のこと、蒔絵のこと、吉川美南が「文化と芸術の街」というコンセプトがあるということ。
漆の作品を見ると実感しますが、自然界にもともと存在するものでここまで能力の高いものはなかなかありません。そしてそこから生まれる先生の作品はとにかく美しい。さらに蒔絵の作品というのはとにかくじっくり時間をかけてつくりあげていくことによって何十年、何百年も美しさを保つことができるそうです。
私は現在、吉川市の市制20周年記念事業運営委員ということもあり、ここのところ吉川市について考えていることが多かったという状況や、美南に住み、美南で働いている人間だからこそ行動に駆り立てられたということもあるかもしれません。
そこで、インターネットでの情報収集にはじまり、実際にいろいろな人に聞き取り調査をしたところ、満足のいく回答を得られなかったので、こうなったら直接聞いてみよう!と思いました。作品作りでとても忙しい中、ご本人にとってはかなり迷惑な話ですよね(。-人-。)
それでも、自分たちが住んでいる街のことを後世に伝えていきたいと思い、ダメ元で室瀬和美先生にメールを送らせていただいたところ、目白漆芸文化財研究所の方からご連絡いただき、池袋でちょうど個展を開催するのでお会いすることができるかもしれないという情報をいただきました。事務の永田さん、貴重なご縁のきっかけを本当にありがとうございました。
このわずかな兆しにつっこもうと本日朝一番に伺ったところ、事務より連絡を受けていますということで室瀬和美先生に時間を割いていただけることになり、対談が実現しました。どうやら相当の強運の持ち主のようです(笑)
前置きが長くなりました。o(_ _*)o
それでは今回教えていただいたお話をしたいと思います。
まず、なまずのモニュメントですが、こちらはまだ「吉川町」だったころのお話です。
当時の町長である深井誠さんの「なまずで町興しがしたい」という依頼がきっかけだったそうです。余談ですが深井誠町長は吉川青年会議所の先輩でもあります。
その深井誠町長と室瀬和美先生がお会いしたきっかけは、当時、吉川に在住していた先生の中学の同級生だったそうです。
当時の吉川では、なまずのデザインを公募したものの、あがってくるデザインは「しゃちほこ」みたいなものばかりで、「こんなもの駅前におけん!」という内容のものが多かったようです。だれかいい人はいないのかと町長が吉川の議員や有識者に声をかけたところ、友人にいい人がいますということで室瀬和美先生が呼ばれたそうです。その方は今は沖縄に住んでおり、吉川市では有識者として名が通っていた方ということです。
そうしてよばれた室瀬和美先生。突然の「なまずをつくってほしい」という依頼にはさすがに即答はできず、漆をつかったお椀や室内で使うものをつくっているのに常時、外に置かれているなまずのモニュメントをつくってほしいという無理難題に当初はお断りをしたそうです。
それでも、漆芸、蒔絵といった日本文化を吉川市で継承していきたいという熱い想いで何度も説得され、室瀬和美先生もどうやったらできるか考えたところ、漆塗りで常時外にあっても大丈夫なもの・・・そうだ!金閣寺だ!という話になり、その話を町長したところ、「それでいこう!金のなまずだ!」という方向に決定したそうです。金のなまずの発想はあの金閣寺からだったのですね。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
そして、せっかくつくるのであれば親子のモニュメントにし、愛情をテーマにつくろうと今の形になったそうです。
その後も深井誠町長との関係も続いておりましたが、ご存じのとおり町長は早すぎる死を遂げてしまいました。しかし、価値観の継承はしっかりとされており、その遺志を次の市長である戸張前市長が引き継ぎ、吉川美南駅の開業に関しても室瀬和美先生にお願いしたいということになったそうです。
前述も致しましたが、吉川美南は「芸術・文化のまち」という顔を持ち、日本文化の継承という価値観を継承されている街。
美南地区の各地にある作品の製作者は室瀬和美先生をはじめ、建築家の六角鬼丈さん、造形作家の新宮晋さん、彫刻家の長谷京治さんという錚々たる顔ぶれです。ぜひ、一度その人、その作品に触れて頂きたいと思います。
吉川美南駅の作品は、市の木である「木犀」の木々に遊ぶ子供達(鳥で表しています)を金・夜光貝等を使用し蒔絵螺鈿法により表しています。
芸術や文化とともに自然の中で遊び、育つ「吉川美南」
地域を知ることにより、地域が好きになり、何十年も前からの価値観の継承があって、現在の街が出来上がっている。
わずかな時間でしたが、数々のものを得られた貴重な体験をさせていただきました。
室瀬和美先生本当にありがとうございました。吉川市にお立ち寄りの際はぜひお声かけてください(^^ゞ
金木犀の中の鳥たち。近くでみるとより一層凄さが分かります。
先生の素晴らしい作品とともに記念に写真まで撮っていただきました。
吉川市の歴史はこちらからも知ることができます。
お問い合わせは教育委員会まで(^^)
最後になりますが、今回人間国宝である室瀬和美先生とは何のつながりもなく、ただの好奇心からのスタートでしたが、「メールを送る」という一つの行動から、結果お会いするまでに至りました。
「どーせ無理だろう」と、やりたいことがあるのに、会いたい人がいるのに、聞きたいことがあるのに、何もしていない人はおりませんか?
ダメ元であったとしても、ほんのわずかな可能性だったとしても、強烈な想いを持ち、行動し挑戦すれば願いが叶うときもあると思います。
勇気をもって踏み出す小さな一歩は、実はとんでもなくでかい一歩なのかもしれません。
年齢も性別も関係ありません。私もまだまだ冒険していきたいと思います!
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