女子中学生とは不思議なお嬢様だ

千変万化。


一学期…

二ヶ月程で大体一緒に行動する子が定まる。

いくつかのグループも出来上がった。


男子ももしかしたら同じ様な感じだったかもしれないが当時は

男子は自由気ままで羨ましいと思った。

きっとトイレだって一人で行きたい時に行くのだろう。



ほんのり色気付いて

相変わらずトイレに集まる習性がある女子達は

「絶対誰にも言わないでねー」とか

早々に破られるであろう約束をし、軽々と

好きな人を公表している。

「お似合いだよー」

「応援してるー」

「告っちゃいなよー」

「絶対両思いでしょー」

細い細い糸の様な結束で讃えあっている…。


この頃は平凡過ぎる程呑気に過ごしていた。

朝起きて学校へ行く支度をする。

まだ着慣れていない制服を見に纏い

ダサい白ソックスと白いスニーカーを履いて

学校へ行く。

日中、学校の授業はまだ新鮮な感じがあった。

教科ごとに先生が違うし

中学ではじめて英語の授業もあったから

緊張感があった。

休み時間は眞美子とお喋り。

何を話す訳ではない…

お喋りが目的ではないのだろう。

休み時間に一緒にいる子がいないと得体の知れない不安感に襲われるのだ。

一人で過ごす休み時間は地獄…

周りからの目、自身の弱さに煽られる。

皆そう。

私もそう。

一人で過ごすのは好きだったが少なからず

学校にいるあいだは一人になるのが怖かった。

朝ご飯は食べていたが

四時間目の授業中はお腹ペコペコだった。

お腹が鳴るのが恥ずかし過ぎて意味もなく息を止めたりもしていた。

給食はがっつきたい程お腹が空いているのに

バクバク食べるのがこれまた恥ずかしいので

お上品に食べるよう心掛けた。

午後の授業は最高に眠い…。

放課後は部活の時間…

美術部は週何日活動があったか覚えていないが

まだ一年生の一学期なので

きちんと部活に行っていたと思う。


こんな平凡過ぎる日常も

夏休みという一ヶ月半の休みで少し姿を変えたようだ。


夏休みの思い出なんて特に何もない。

こんなにも思い出せないかというほど何もない。

眞美子と何回か遊んだが

眞美子は夏休み中も部活があるし

その間に眞美子は同じ弓道部の子と

仲良くなった様だった。



本を読んで

たまにピアノを弾く呑気な女子中学生の夏休み。



夏休み明け…

あの平凡な日常が崩れはじめる…。