英語日本語文章(小論文)書き方出版

How to Write Better both in English and in Japanese

永井津記夫

 

 2000年代のはじめ、私は高校で英語を教えていたのですが、教科の内容が多様化されかなり自由に少人数の生徒に対して英語の講座をつくることができるようになりました。

 そこで私は英語の小論文の書き方の講座を開き、集まった少数の生徒に英語の小論文の書き方(Essay Writing)を教えようとしました。

 が、集まった生徒の大半は、まず日本語での文章がダメで、うまく自分の考えていることをまとめられなかったのです。この状況の中で悪戦苦闘しながら英語と日本語の文章をどのように書くか、どのようにまとめるかの私の考えを整理していきました。

 そして、前々から研究し、日本で一番すぐれた日本語文法学者であると見ていた三上章氏の考えを、文(sentence)単位ではなく、文章(essay)の範囲に拡大し、文章全体の型を、

   問題(Question)・解答(Answer)

   問題(Question)・討論(Discussion)・解決(Resolution)

の二つに分類しました。

 私がここで言う“文章”は“essay”と横に英語を付けているように、「小論文」のような“自分の考え・意見を相手に明確に伝える文章”を指しています。文章の種類を小説や詩まで拡大してゆくと話が複雑になります(基本的には上記の①と②の型に分類可能と私は考えています)ので、文章を“小論文”的なものにしぼって考えています。

 次は本書の目次になります。

目 次

§1 文章をどのように構成するか

§2 文章の型

§3 問題(Question)・解答型(Answer)・・・研究1

     研究と問題・・・問題1、問題2、問題3

§4 問題(Question)・討論(Discussion)・解決型(Resolution)・・・研究2

     問題4    補足・・・日本語と英語の文の構造

§5 小論文の書き方(日本語)

§6 小論文の作り方(英語)

§7 小論文の書き方(日本語・英語)

§8 接続文・・・研究3

     段落を結ぶ接続文のはたらき

§9 段落問題の問題点・・・研究4

§10 国語の段落問題の問題点・・・研究5

§11 段落を並べかえる問題・・・研究6 

§12 文章の要旨のとらえ方・・・研究7 

§13 英文の要旨のまとめ方と自分の意見の述べ方

§14 「主題文」とその型・・・研究8

     提題的主題文(問題文)の型

 題と主題と主題文の関係 

§15 題(title)の型 ・・・研究9

§16 英語小論文の書き方

§17 辞典(事典、辞書)の説明と文章型

§18 提題的主題文(主張文)と結論的主題文(主張文)

§19 日本語文法と英文

§20 文章の文法

§21 段落の付け方とその問題点

以上です。
 

 次の文章はアマゾンのキンドル本の『英語と日本語文章の書き方: How to Write Better both in English and in Japanese(Kindle)のところに載せてある“内容紹介”です。

 

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  本書は過去に出た大学入試問題などを設問に取り入れていますので、かなりむずかしいところもありますが、我慢して読んでもらえれば文章を書くことにおいて大きな利益をもたらすと考えています。

  よくできる高校生が読者としての一つの対象ですが、私は優秀な大学生や社会人で、書くことに興味をもっている人たちにも読んでいただきたいと思っています。

 現在はインターネットの社会で、ブログやツイッターなどで文章が飛び交っています。読みやすい日本語の文章もあればそうでない文章もあります。英語でも同様です。私はツイッターで日本語と英語の両方で発信しています。

 英語で自分の意見を文章にまとめて発表するのも、日本語でそうするのも基本的にまとめる方法は同じです。その方法が、私が本書で提唱している“文章型”です。

  

  中学・高校の英文法では五文型というものを習います。これは英語を外国人として理解し運用していくためには欠くことのできない武器となります。意味の分からない文を辞書を使って調べ、個々の単語の意味を理解するだけでは文全体の意味は分からないことがしばしばあります。それを打破し文全体の意味を把握するのに必要な武器が五文型です。

  現在、文法は”文“の中で適用されるのが原則ですが、これを文章にも広げ、文章の構成はどのようになっているのかを説明するのが本書のねらいです。文章を型として把握し理解することは文章の理解と、文章を書く(作文)ときに大きな武器となります。

 

  「思っていることをそのまま書きなさい」というような国語の作文指導では”作文“はできません。思うように書けないから、多くの人が困っているのです。ただし、「文章の型」といっても複雑になってはいけません。本書の提示する文章の型は簡単明瞭です。しかも、英語にも日本語にも適用でき、小論文を書くときに大いに役立つはずです。

  本書は英語の文章も日本語の文章もどのように理解するか、ということに重点をおいて書いています。本書の内容をよく理解すれば、日本語や英語で”自分の思うこと“を書く(作文する)とき、小論文(essay)を書くときに大きな力を発揮してくれるでしょう。

 

  私は自分のブログに「小学生のための国語作文指導法」①~③を載せています。これは小学1年生から6年生までの作文の書き方がわからない普通の小学生の作文指導をどうするかを(小学生の作文指導に悩んでいるお父さんお母さんのために)書いています。gooブログとアメブロの両方に載せていますので参考にしてください。


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 この内容紹介からわかりますように、拙著『英語と日本語~』は私の以前のブログ「小学生のための国語作文指導法」①~③の続きということになります。

 御一読いただければ幸いです。(Kindle Unlimited会員なら無料。そうでなければ1190円でお読みいただけます。コンピュータ、スマホ等の端末があればキンドル本を読むアプリは無料で入手できます。)

2022年9月25日記