「乗っ取り作戦」①②で、自民党を乗っ取り、思うように動かすための政治工作として「弱みを握る」「選挙で恩を売る」「教育して洗脳する」「資金提供」などの方法を見て来た。

      

実は、究極の第三の方法がまだ残っている。それが所謂「ハニートラップ」作戦という「奥の手」。

 

クズばかりがのさばっている自民党だが、少数ながらまともな国会議員も多少はいるのかもしれない。そうした議員は「統一教会」のどす黒い野望を見抜き、危険性を感じて距離を置き、近づかないように警戒するはずだ。

 

「統一教会」になびかず、言う事をきかない議員、あるいは「統一教会」の要求に対して「いくら何でもそれは~」と難色を示す幹部議員などに仕掛けるのが、「弱み」を握るための「ハニートラップ」。容姿端麗な20代女性を議員に近づかせて罠にはめる「ハニトラ秘書大作戦」だ。

 

何だか「サスペンスドラマ」によくあるような話で俄かに信じられないかもしれないが、実際に表面化したケースがあるので、笑い事では済まされない。

 

教祖の文鮮明は、1973年に次のような指示を出している。

多数の美貌の女性たちが三百人ほど必要である。上院議員一人あたり三人の若い婦人を割り当てろ。一人は選挙、一人は渉外、一人はパーティを担当する。もし女性会員たちが多くの点で上院議員たちにまさっていれば、その上院議員はまさにわれわれ会員のとりことなるであろう。」

 

文鮮明の指示は忠実に実行されたが、「統一教会」が米国議会に浸透し、議員に対する政治工作を行っているとして議会で大問題なった。1978年の米国下院国際機構小委員会がまとめた調査報告書では「統一教会が米国の上院議員やスタッフに若い女性信者を近づけて教団のイメージアップを図っていた。」と報告されている。

 

同じ事を日本でやっていないはずはないのだが、米国議会とは違って「統一教会」に洗脳された安倍晋三が支配する自民党は自浄能力をとうの昔に喪失しているので、「議員ハニトラ」が表面化する事は全くなかった。むしろ、議員たちは「役得」として喜んでいた節さえある。

 

ただし、過去には、「文春」報道で「統一教会ハニトラ」が表ざたになったケースがある。それが有名な「山崎拓衆院議員愛人事件」。

 

2002年に、「文春」が「山崎拓と不倫関係にあった女性が統一協会の関係者だった」と報じたのだ。当時、山崎拓は自らの派閥を率い、大臣や幹事長を歴任した自民党の大物議員。

山崎拓は、「文春」報道に対して事実無根であるとして文芸春秋社などを相手取って損害賠償訴訟を起こした。

 

東京地裁は、女性の住民票の住所が統一協会の施設であったこと、統一協会広報部長が女性の統一協会施設への出入りを認めたことなどを認定。「山崎幹事長と女性が愛人関係にあることや「統一協会」の関係者であるとの事実は真実であるか、信じる相当の理由があった」とし、山崎側の訴えを棄却した。

 

同記事の中で、当時、衆議院議員であった中村敦夫氏は、次のように語っている。

「統一教会の関係者を愛人にしていたのが事実ならば、倫理的、道義的なレベルにとどまらない重大な問題です。統一教会は現在、北朝鮮にたいへん近い。防衛族の大物議員である山崎氏から、防衛機密が漏れ、北朝鮮に筒抜けになる危険もあります。スパイ行為に協力したと言われても仕方がない。

    

山崎氏が愛人が統一教会関係者であると知らなかったというのは、要人として脇が甘すぎます。彼らは、巧みに信者をマインドコントロールし、利権を漁る。そんな関係者を個人的趣味のために身近に置くのは、政治家としては問題だと言わざるをえない。」

郵政事業を米国に売り渡した売国「新自由主義者」小泉純一郎を応援した山崎拓が「まともな」政治家だとは全く思わないし、このケースは山崎が統一教会の心証を害して罠にはめられたという確証もない。

 

文春記者が網を張っていたところにたまたま引っかかったのが、自民党の重鎮山崎拓だったというだけの事だったのかもしれない。しかし、いずれにせよこのスキャンダルで山崎拓の評価や政治力が大いに下落した事は否めない。

 

「統一協会」が意図的にリークした可能性もゼロではないので、脛に傷を持つ多くの議員たちは「反面教師」として、「統一教会」に逆らえば自分もこういう目にあうのでは?と震え上がった事だろう。

 

山崎拓のケースなど実は氷山の一角で、きちんと調査すれば同じように「愛人」を囲っている議員はそれこそ山のように出て来るはずだ。

 

最近、スキャンダルとなった自民党吉川議員の「パパ活」事件や2015年に妻の出産入院中の不倫が発覚して議員辞職に追い込まれた宮崎謙介の例を見るまでもなく、国会議員の「下半身問題」は表ざたになればまさに致命的で、議員生命を失ったり、辞職や政界引退に追い込まれたりする大問題。

 

「統一教会」が米国議会でやったように、自民党に対しても組織的に「ハニトラ」の罠を仕掛けているのは確実で、首根っこだけでなく「下半身」を握られればぐうの音も出ず、「統一教会」の操り人形になるしかないのだ。

 

もっとも、ほとんどの自民党議員は「統一教会」が提供してくれる「愛人」も含めた様々な「恩恵」を大歓迎し、進んで「統一教会」に協力、迎合しているのが実態。だから、自民党議員が「ハニトラ」の「被害者」になることは、ほとんどないはずだ。「暗黙の重し」として機能すれば十分で、「統一教会」としてはいざという時の「保険」のようなものだろう。

 

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