<岩手県山田町の皆さんと子供たち、
ご当地ヒーロー・マブリッドキバさんとの交流>の続きなんですが、
今度は、マブリッドキバさんご自身が、Google+に書かれたものです。
これは続きというよりは、
スタッフが書いた内容を、さらに深く詳細に書いていて、
前半は内容的にダブっているんですが、
客観的に伝えているスタッフとは違い、
AKB48の大ファンである彼ならではの交流の様子が書かれています。
【マブリッドキバ Google+より(2012年1月)】
去年から続いているAKB48グループの被災地訪問の経過や、
今まであったこともできるだけ書いていきたいと思う。
感謝状を届けたときなんだが、報告に書いてあるように、
真っ先に駆けつけてくれたのは優子さんだった。
その後、10分くらい優子さんと二人で、被災地の話をした。
優子さんは自分が被災地に行ったことを、ずっと考えていたと告白してくれた。
誰かの為になったのかということに、自分で強い疑問と不安を持っていたようだ。
私たちが行って何になったのか?
迷惑をかけたんじゃないか?
自分たちが何をしたかではなく、被災地の人たちは訪問をどう思っていたのか?
「私たちは、その後の被災地がどうなったのかを全く知らないんですよ。
報道も流れなくなったし、行った私たちが知ることができない。
だから怖かった。振り返れない自分がおかしいと思っていたんですよ。
自分たちはできることをやった。
けど、現地の人達にとってどうだったんだろうって。
だから今日、山田町から来たと聞いて、正直『え?』って思ったんです」
矢継ぎ早に、優子さんは自分の思った疑問や不安を隠すことなく打ち明けた。
まるで自分の行動を後悔しているかのようだったので、
「そんなことはないですよ」と感謝状と手紙を見せて、
「これは山田町の子供たちと町の皆さんの意思です」と言って、
持ってきた手紙と感謝状を並べて見せた。
優子さんはそこからずーっと、
感謝状と手紙の文字を追っていたのを覚えている。
そして、黙って見ていた感謝状のガラスケースにポタポタと涙が落ちた。
オレは、町のみんなから託された言葉を告げた。
「山田町のみんなは感謝しています。
これは子供たちの力だけで、書いたんです。
手紙も全て、子供たちが自力で集めました。
それを知って、見守ったのは大人です。
優子さん達は悩むことも恥じることもない。
町のみんなは、感謝しています。
でなければ、自分がこんな大役を託されなかったんです」
優子さんは、ずっと泣いていた。
今でも覚えているが、驚いたのは優子さんは涙を1回も拭かなかったこと。
溢れる涙を1度も隠さなかった。
そこから、麻里子様、ゆきりん、さっしー、
玲奈ちゃん、さや姉が駆けつけた。
みんな事情を知らされてなかったらしく、
何があったのかと見渡していた。
「何?何?なんで優子ちゃんが泣いてるの?」って話していたが、
優子さんは、
「みんな聞いて、山田町からお礼を言いに来たんだよ。
並んで、ちゃんと話を聞こうよ」
って話したところで、メンバーの皆さんは驚いていた。
正直に言うと、オレは感謝状と手紙を届けて、
すぐに退散するつもりだった。
なぜなら、その時は夕方の握手会の休憩中で、
メンバーの皆さんにはしっかりと休憩をとって欲しかったからだ。
でも、優子さんは、
「せっかくなんですから!
報告しないと、町の人たちに報告したよって言えないじゃないですか。
嘘だって言われたら、どうします?」
って促された。
そんな訳で、オレの前にメンバーの皆さんが並んでしまった。
気まずくて、視線を左端に寄せたら、一番端は優子さん。
目線とジェスチャーで「どうぞ!さぁどうぞ!」みたいに、
笑って促された。
それで、報告にあったようにメンバーの皆さんに、
町の皆さんからの伝言を伝えた。
できる限り、感情は出さずに事務的に伝えた。
スタッフの報告より臨場感があって、わかりやすいと思います。
優ちゃんらしいですよね(*^_^*)
次回は、山田町の皆さんからの伝言を伝えている場面です。
ぜひ、読んでくださいね\(^o^)/