たくさんのシニアの観客が映画を堪能

 

映画「九十歳。何がめでたい」を観て来ました。


映画は、2017年にベストセラーとなった、作家の佐藤愛子さんが著した同名のエッセイ本「九十歳。何がめでたい」を元に制作された。
 

佐藤愛子さんは大正十二年(1923年)生まれで、昨年百歳になられた。戦後の焼け跡に灯りをともした、歌謡曲「リンゴの唄」や「長崎の鐘」、童謡の「ちいさい秋みつけた」「うれしいひなまつり」などの数多くの作詞、詩集「おかあさんの詩」などを昭和の時代に残したサトウハチローは腹違いの兄である。
 

愛子さん本人は1969年(昭和44年)に夫との顛末を元に綴った「戦いすんで日が暮れて」で直木賞を受賞。女流文学賞、菊池寛賞、紫式部文学賞、2017年春には旭日小綬章を受章した。小説家・遠藤周作さんが中学・高校時代に憧れた女学生さんでもあった。本作は歯に衣着せぬ(はにきぬ きせぬ)痛快な物言いのエッセイ集となっている。
 

映画の中でその作家「佐藤愛子」役を演じるのが、今年九十歳になる現役の松竹出身の女優さん草笛光子さん。(1933年昭和8年生まれ、昭和の映画界・芸能界の生き証人のような女優さんだ)
 

時代遅れの昭和のおじさん編集者の役に唐沢寿明さん。(NHKの大河ドラマ「利家とまつ 加賀百万石物語」の利家役とか自分は好きですね)
 

同居する佐藤愛子さんの娘役に、宝塚歌劇団出身の真矢ミキさん。
同じく同居する孫娘の役に、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」にも出演をした藤間爽子さん。
 

家族をかえりみず、昭和のワンマン亭主の文芸編集者であった夫に愛想を尽かし、離婚を思い立つ妻役に木村多江さん。
 

デジタル・スマホを駆使する令和時代の若手編集者の役に2000年生まれの歌舞伎役者・片岡千之助さん
 

昭和のおじさん編集者のパワハラやセクハラ、時代遅れ思考に手を焼く編集長役に宮野真守さん


昭和の時代遅れおじさん編集者の家の娘で、ダンス・コンテストで華麗な舞を見せる、両親の不仲に心を痛める子供役を演じるのは、2006年生まれの松竹のオーディション出身の中島瑠菜さん
 

タクシー運転手役に、脚本家の三谷幸喜さん
作家佐藤愛子の友人(犬仲間)の老婦人役には、草笛光子さんの実の妹でもある、女優富田恵子さん
出張家電メーカー修理担当者役にオダギリジョーさん
総合病院窓口係の女性受付役に石田ひかりさん
愛子の行きつけのお店、美容師役にLiLiCoさん
身の上相談のコメンテーター役で清水ミチコさん
 

監督:前田哲
脚本:大島里美
音楽:富貴晴美
主題歌「チーズ」作詞&歌:木村カエラ

愛子先生宅への編集さん持参の手土産
サブレミシェル (ヴォヤージュサブレ・ギフト6缶/9,072円)
うさぎや どらやき(一個あたり240円)
グランプラスのクッキー詰め合わせ(グランプラス プレミアムセレクション 4,536円)
とらや(羊羹・最中詰合せ6号 6,178円)
八天堂のくりーむパン (1個320円~)
小島屋(けし餅 30個入り/4,925円)


配給と宣伝:松竹
制作プロダクション:スタジオブルー
制作幹事:TBSテレビ
映画「九十歳。何がめでたい」制作委員会

沙菜子感想:映画館の観客の入りが、今の時代としては大変多い人数で、午前10時半の初回でしたが、客席シートの7割くらいは埋まっていたのではないかな…。ヒットですね。観に来ているお客さんはオール・シニアです。
 

シニアの経済活動・行動力を垣間見たような印象を受けました。わたしも今年64歳のシニアですが、60歳以上なので1300円で観ました。
 

令和の今の時代でも「記念の写真を撮りましょうねぇ~♪」の昭和のよき時代の松竹映画の雰囲気がとってもよく出ている秀作でして、観終えてほっこりしました。
観客の他のシニアさん達も概ね満足して帰って行った模様です。
良い映画です。小学館文庫の原作エッセイも軽い感じで読めて面白いです。