どうする家康!

 

 

 

徳川家康公の御遺訓 

 

人の一生は重荷を負いて、遠き道をゆくが如し。いそぐべからず。
 

不自由を常とおもえば不足なし。
こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
 

堪忍は無事長久の基(もとい)。
いかりは敵とおもえ。
 

勝つ事ばかり知りて負くるをしらざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人をせむるな。
 

及ばざるは過ぎたるよりまされり。

 

 

写真は、「徳川家康三方ヶ原戦役画像」家康が武田信玄の軍に三方ヶ原(静岡県)の戦いで負けて、命からがら敗走した時に家康みずからが絵師に描かせたと伝わる。

徳川家康公の御遺訓に書かれてある言葉は、すべて至極もっともな事で、沙菜子は感銘を受けた。
 

「人の一生は、重い荷物を背おって、遠い道のりを歩いて行くようなもの。なので急いではいけない」
若い人に言いたい。人の背には誰しもみんなに、何かしらの荷物が乗っているのが当たり前の普通のことなのである。誰しもが皆そうなのであるから、みんなで寄り添って、お互いを支え合って、ゆっくり歩いて行けば良い。

「堪忍は無事長久の基(かんにんは、ぶじ・ちょうきゅうのもとい)」人を許すこと、堪えて(がまんして)忍ぶことが、実は末永く安全に暮らせる基本になるもの。「怒り」はめぐり巡って、結局は自分自身の身を苛んで(さいなんで)しまう敵となってしまう。

世の中には、親の欲目で育てられた人というのがいて、社会へ出て人より勝って(まさって)生きよと教えられた人もいる。人間人生に勝ち続けることは不可能である。コインの裏と表の出る確率は50%で、勝利する確率も半分である。自分が負けること、負けを認めない生き方は、最後は苦しい目にあって害悪に見舞われるのが道理なことです。潔く負けを知って、認めて諦めること、身を引いて他をあたる事を考える「人間あきらめが肝心」という言葉が昔からありますよ!(笑い)

(人生は身の引きどころ、引き時、引き際が重要でそれを見誤ると、どうでしょうかね!)

「過ぎたるは及ばざるが如し」(すぎたるは、およばざるが ごとし)
世の中には、過保護に育つ人もいる。過剰な行いが却って、仇(あだ)になることもある。腹八分目の、中庸の程度であることが、実は望ましい。

以上が、江戸幕府300年の安定の世をつくった、お家の創始者の言葉です。
日本人のDNAの中に存在する、日本人の心であると、自分などは想います。
「徳川家康公の御遺訓」沙菜子は好きですね。