年長者のひとりごと

 

 

VUCA(ブーカ)と年輪とボタンとAIと…
 

ビジネス系のブログをwebサーフィンしていて、拾った言葉「VUCA(ブーカ)」

 

VUCA(ブーカ)とは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つのキーワードの頭文字を取った言葉で、変化が激しく、あらやるものを取り巻く環境が複雑性を増し、想定外の事象が発生する将来予測が困難な状態を指す。
 

と検索に出てきた。80年代にもすでに「不確実性の時代」なんて本が出ていたが、現代はVUCA(ブーカ)の時代とビジネスの世界では言うのらしい。VUCA(ブーカ)は90年代に入って最初、軍事用語として使われていたともある。
 

変化の動きが激しければ、そこに不確実性が生まれる。複雑なシステムを持てばそこに曖昧な部分も出てくるであろう。そう言えば「想定内」「想定外」なんて言葉を使ったのはITビジネスの寵児ホリエモン氏であったかな。
 

だがここで、沙菜子の自分は次のような事柄を頭に浮かべていた。
 

【年輪】木を横に切った切り口に見られる、同心の輪。または、比喩的に年とともに深まる経験や人間味。「年輪を重ねる」
 

年輪(ねんりん)は樹木の断面にできる同心円状の輪のことだ。春夏秋冬の四季のある温帯の地では、春夏の樹木は、早く木の組織が成長する。そこには広く大きく幅を持った組織が粗く生まれる。秋冬にかけては成長が遅かったり、休止するために密度の詰まった組織の幅が狭く生まれる。この季節による成長の違いで一年の間に粗と密の輪が出来て年輪として樹木に刻まれる。
輪の同心が中心より偏っている切り株などを見ると、その木の立っている場所(日光の当たる側と日陰の側)から南北方向が解ったりもする。樹木の生育年数を知ることが出来る。
自然界の植物の成長は、空に太陽がある限り、この世に夜と昼とがある限り続く。
熱帯雨林のような一年中暑い場所では年輪を持つ様な木はあまりないと言うが、雨期と乾期があったり、緯度の高い地方では白夜の様な冷たい時間が続いたりと、ネイチャー、天然自然の営みは人間のビジネスなんぞとは違う人知の及ばないところで存在する。地球温暖化は人間の力では結局はどうしようもないだろうとも考えられる。そうやって地球誕生以来、繰り返し、人新生の時代の中に年輪が刻まれている。
 

VUCA(ブーカ)という言葉はコンピュータやインターネットの発達と共に急激に言われる様になった概念にも思える。しかし人類と言う個々人に、地球という星に年輪の歴史経験も刻まれている。目先の些末と、経験歴史の年輪と、もっとおおらかに構えても良いのじゃないかい!(^o^)

コンピュータでもう一つ。二進法の計算から生まれたコンピュータはONとOFF、在るか無いかの二つの概念で世界が出来上がり、融通のないことこの上ない。洋服のシャツのボタンを上から順に留めて行って、最初のボタンを掛け違えて行ってしまうと、正しく服を着るためにはまた最初の一つ目のボタンから留め直さなくてはならない。それと同じでコンピュータの操縦には、正誤の確認が大きく問われる。一がダメならその先へは正しくは行き詰まる。そうしたモノにムキになっても致し方ない気もするのである。
 

AIはアーティフィッシャル・インテリジェンスの略だ。AIのAには人工物である人間の作ったこさえもの(人形のような事象を写しとったもの)の意味がある。AIのAは人工物である偽物(まがいもの)の意味があるとわたしは考えていて、すべてを真実のように信じるものではないと思っている。ボタン一つのクリック一発の掛け違いで事物が消える。
 

人間の情操やご縁の様な自然の営みにこれからはもっと親しもうと思う今日この頃です。

 

 

※ドイツ語で「木」のお菓子(ケーキ)という意味のあるバームクーヘン