「質の悪い観光客」が問題になっているタイで、また観光地の店舗を困らせるような出来事がSNSで共有され、波紋を広げています。タイ南部スラタニ県のパンガン島で、外国人観光客とみられる若者2人が店舗で返金を求めた後、ビールを持ち去ったとする投稿がありました。
2026年5月3日に投稿された内容によると、2人は店で商品を購入した後、しばらくしてから「偽物だ」と主張して返金を要求しました。これに対し店側は、商品は正規品であり、税印も適切に付いているとして、返金には応じられないと説明したとされています。
その後、2人は店内の冷蔵庫から缶ビール2本を取り、「それならこれを持っていく」といった趣旨の行動を取ったとされます。対応した従業員はまだ若く、トラブルを避けるため、その場では強く止めなかったということです。投稿者は、同様の被害を防ぐため、事業者への注意喚起としてこの出来事を共有したと説明しています。
コメント欄では、警察を呼ぶべきだったという声や、店側は毅然と対応すべきだとの意見が見られました。一方で、問題をすべてビザ免除制度のせいにするのは違うとの指摘や、多くの観光客の中で一部に問題行動が出るのは避けがたいとの冷静な見方もありました。また、店舗側が返品や返金のルールを明確にし、トラブル時には早めに警察へ相談するべきだとの声も寄せられています。
タイでは観光需要の回復が進む一方、一部観光客による迷惑行為や店舗とのトラブルがたびたび話題になっています。今回の投稿も、観光地の小規模店舗が直面する対応の難しさを示す事例として注目されています。
(タイランドニュース 2026年5月4日)
タイ政府は、国民の生活費負担を軽減し、より安全で利用しやすい公共交通を整備するため、鉄道システムの改革を加速しています。タイ政府メディアNBT WORLDが2026年5月3日に伝えています。
運輸省は、2026年3月27日に施行された「鉄道交通法 B.E.2568」に基づき、鉄道交通の発展に向けた取り組みを進めています。4月30日に開かれた鉄道交通政策委員会では、運賃の引き下げ、安全対策の強化、ネットワーク拡大などの方針が示されました。
生活費の軽減策として、政府は不当な運賃設定を防ぐための運賃上限の導入を進めるほか、都市鉄道の乗り換え時に発生する入場料の免除も準備しています。また、子ども、高齢者、障害者、退役軍人などを対象にした優遇措置も設ける方針です。
さらに、列車の大幅な遅延や運休が発生した場合、事業者に乗客への補償を義務付ける新たな利用者保護規則も導入される見通しです。これにより、鉄道利用者の公平性を確保し、安心して利用できる環境づくりを進めます。
安全面では、鉄道システムや安全区域の明確化、車両・インフラの耐久性に関する基準強化などを実施します。鉄道関係者には公的な認証の取得を義務付け、運行事業者には事故発生時に乗客の損害を補償する保険の提供を求める方針です。
政府はあわせて、都市部の大量輸送システムや地方の複線鉄道計画への投資を全国的に加速させ、物流効率の向上と経済成長につなげたい考えです。民間企業の参入も促すことで、競争を生み、運営コストの削減やサービス品質の向上を図ります。
今回の改革は、安全で公平、かつ手頃な価格の公共交通を日常的に提供するとともに、タイの長期的な経済競争力を高める取り組みとして位置付けられています。
(タイランドニュース 2026年5月3日)
【タイ】タイ政府は、2026年を通じて高温と少雨をもたらすと予測されるエルニーニョに備え、全国で人工降雨(ロイヤル・レインメイキング)作戦を強化している。農作物被害の抑制や貯水量の確保を目的に、6つの人工降雨部隊を配置した。
農業協同組合省の王室人工降雨農業航空局は、タイ気象局の3月の評価を引用し、5月以降にエルニーニョ現象に移行し、年末まで続く可能性が高いと指摘されていると説明。これにより、記録的な高温と平年を下回る降雨が見込まれ、農地への深刻な影響が懸念されている。
気象条件が整い次第、貯水池の水位回復や森林・農地の保水を図るため、干ばつリスクの高い地域に人工降雨部隊を設置。農業協同組合省が進める水資源対策の一環で、「貯水」「補給」「適応」「監視」の4戦略に基づく取り組みとなる。
人工降雨作戦はすでに3月1日から開始されており、水不足地域の支援と貯水池の水位確保を目的に実施されている。3月1日〜4月30日の間に53日間、計446回の飛行を行い、98.11%の作戦で降雨を誘発することに成功。中部ナコーン・サワン、ペッチャブリー、プラジュアップ・キーリーカン、北部ペッチャブーン、ウタイ・ターニー、東部チャンタブリー、サケーオ、西部カーンジャナーブリー、ラーチャブリー、東北部ナコーン・ラーチャシーマー、南部チュムポーン、トラン、ラノーン、ソンクラーなど33都県の農地で雨を降らせることができたという。
成功した範囲は計8008万ライ(1ライ=1600平方メートル)に及び、12カ所の大型貯水池と51カ所の中小貯水池で水量が回復し、集水域での累計貯水量は5513万立方メートルに達した。干ばつの深刻化や「スーパー・エルニーニョ」発生の可能性を踏まえ、同局は5月1日以降の作戦計画を見直し、需要に応じた体制に再編した。展開された6部隊は以下のとおり。
また、バンコク首都圏、北部、東北部で微小粒子状物質(PM2.5)対策として気象改変作戦も実施。ドライアイス散布、冷水噴霧、雲の生成・強化などの手法により、微小粒子状物質の吸収・拡散を促した結果、空気質は「中程度」「良好」「非常に良好」レベルへ改善したという。現在、夏期の突風や雹(ひょう)に備え、北部チェンマイ、ピッサヌローク、東北部コーンケーンの3カ所に雹害抑制部隊を待機させ、監視体制を維持している。
(newsclip.be 2026年5月2日)
タイ王室庁は、シリキット王太后陛下に捧げる王室儀式に伴い、バンコクの王宮およびエメラルド寺院(ワット・プラケオ)の一般公開時間を一時的に変更すると発表しました。タイ政府メディアNBT WORLDが2026年5月1日に伝えています。
5月2日と3日は、王宮とワット・プラケオの公開時間が午前8時30分から正午までとなります。また同日、一般の人々は午前8時から正午まで、王宮内のドゥシット・マハー・プラサート玉座殿で、シリキット王太后陛下に弔意を表すことができます。
5月4日は王宮が閉鎖されます。一方、ワット・プラケオとロイヤル・パンテオンは午前8時から午後5時まで開放され、国防省向かいのサワディソパ門から無料で入場できます。ただし同日は、ドゥシット・マハー・プラサート玉座殿への入場は認められません。
5月5日は中国式の葬儀儀式が行われる予定で、王宮は午前8時30分から正午まで再び公開されますが、玉座殿での弔問は引き続き制限されます。
ドゥシット・マハー・プラサート玉座殿に入る場合は、厳格な服装規定に従う必要があります。正式な服装が求められ、ジーンズでの入場は認められていません。また、女性はワンピースまたはスカートの着用が必要です。
当局は、王室が現在も服喪期間中にあるとして、訪問者に対し、王宮周辺では礼節ある行動と服装を心がけるよう呼びかけています。
(タイランドニュース 2026年5月1日)
中東情勢の長期化や航空運賃の高騰を背景に、タイ各地のホテル予約に影響が出ています。タイホテル協会(Thai Hotels Association:THA)によると、2026年5月以降、全国のホテルで先行予約が減少しており、特に欧州市場への依存度が高い南部の観光地では落ち込みが目立っています。バンコクポストなどが2026年4月30日に伝えています。
タイホテル協会のティアンプラシット会長によると、中東情勢の不安定化は5月以降のホテル業界に影響を与えており、欧州や中東からの旅行需要が鈍化しています。さらに、航空燃料価格の上昇に伴う航空券の高騰も重なり、欧州からの長距離旅行者がタイ旅行を控える動きが出ています。
5月のラグジュアリーホテルの平均稼働率は40%程度で、前年同月比で3ポイント低下しました。特にサムイ島、プーケット、クラビでは、観光客や航空会社の乗務員による宿泊需要が減少しているとされています。
南部では、プーケットの欧州市場が17.5%減、クラビでは20~30%減となりました。クラビではドイツや英国からの旅行者の減少が目立っています。一方で、中国市場はクラビで100%超、プーケットで9%増となり、一部では長距離市場の減少を補う動きも見られます。
また、インド市場はクラビで最大の訪問市場となり、プーケットでも15.3%増加しました。マレーシア市場も回復傾向にあり、プーケットで5.3%、クラビで9%の伸びを記録しています。
ただしタイホテル協会は、旅行者数の面では一部市場が減少分を補う可能性があるものの、欧州など長距離市場の落ち込みによる収益低下を完全に埋めることは難しいと見ています。そのため、需要があってもホテル側が平均客室単価を引き上げる状況にはなっていないとしています。
特に厳しいのがパンガー県です。欧州市場への依存度が高い同県では、5月のホテル稼働率が20~30%まで落ち込んでおり、次のハイシーズンに向けた欧州市場からの予約も例年より鈍い状況です。
南部全体のホテル稼働率は地域差が大きく、プーケットは40~60%と比較的安定している一方、クラビとパンガーは20~40%にとどまる見通しです。
北部でも苦戦が続いています。5月の平均稼働率は41.2%で、前年同月の61.5%から大きく低下しました。ソンクラーン休暇後もPM2.5の影響などで旅行需要が弱く、近距離市場や国内旅行者も予約に慎重になっているとされています。
タイホテル協会は今後、7月から8月の予約動向を注視しています。この時期は例年、欧州から家族旅行客が訪れるシーズンですが、旅行会社による団体予約の一部ではキャンセルが続いているということです。
(タイランドニュース 2026年4月30日)




