ヤバい、と心がざわめく瞬間

私はそっと、時計の針を巻き戻す。


これはいつかどこか、別の世界で

私が誰かに見せた姿かもしれない、と。

神さまが仕掛けた 粋な追体験。


配役を入れ替えて、もう一度。

不味さを知って、本当の美味に出会い。

冷たさを知り、ぬくもりの愛しさを知る。


私たちはいつだって

極端な両端を旅して、真ん中を探している。

理不尽に見えるあの人は

私の魂を深く、広く耕すために

あえて悪役を演じてくれているのかもしれない。

右へ、左へ、大きく揺れる振り子
その激しさの分だけ

魂の深みが増すような気がする。

それなら、この「ヤバい」景色にも

ちいさく、ありがとうを。

引き返した真ん中で、呼吸を整え

私は今日も、私を丁寧に生きていこうと思ふ。