はるのりです。^ ^在宅ワークを始めた頃、こんなふうに思ったことはありませんか。「やる気が出たら、パソコンに向かおう」。でも、待てど暮らせど、そのやる気はやってこない。気づけばSNSを眺めて、洗濯物を畳んで、お昼ご飯の支度をして。気づけば夕方になっていた・・・そんな一日、ありませんか。会社勤めなら、周りの目や決まった時間が、自然と体を動かしてくれます。でも在宅ワークは、誰も見ていない。だからこそ、「やる気が出たら」という条件が、いつまでも満たされないまま一日が過ぎていくのです。
心理学の世界には「作業興奮」という言葉があるそうです。やる気というものは、実は「やる前」に湧いてくるものではなく、「やり始めてから」湧いてくるもの。脳は、体を動かし始めることで、初めて集中モードのスイッチを入れる。つまり、やる気を待ってから動くのではなく、動き出すことでやる気が後からついてくる、という順番なのです。
ただし、ここで大切なことがもうひとつあります。それは、動き出す「前」に、ほんの少しだけ「何のためにこれをやるのか」を考えておくことです。心理学の世界には「目標設定理論」という考え方があります。人は、目的や目標がはっきりしているときほど、行動への迷いが減り、途中でつまずいても立て直しやすくなるのだそうです。目的があいまいなまま動き出すと、ちょっとした壁にぶつかっただけで、心が折れやすくなってしまう。つまり、「作業興奮」で体を先に動かすことと、「目的を先に決めておくこと」は、矛盾するものではありません。目的は、動き出す前の心の支え。作業興奮は、動き出した後の心のエンジン。この二つが揃ったとき、人は一番、行動を続けやすくなるのだと思います。
私自身、塾講師として働き始めた頃、1年間で約300校もの学校を訪問する営業の役割を任されたことがあります。正直、朝は気が重い日がほとんどでした。「今日は何校回ろう」「断られたらどうしよう」。玄関の前で、なかなか足が動かない日もありました。それでも、とにかく最初の1校の扉を開けてみる。すると不思議なもので、1校目を終える頃には、体が勝手に次の学校へと向かっていました。気が重かったはずの朝の自分が嘘のように、気づけば夕方まで何校も回り続けている。あとから振り返れば、あれもまさに「作業興奮」だったのだと思います。やる気があったから動けたのではなく、動き出したから、やる気があとからついてきたのです。結局その役割は、私の前にも後にも、1年間続けた人がいなかったそうです。もし「やる気が出たら行こう」と待っていたら、きっと1校も回れないまま終わっていたと思います。でも今振り返れば、あの頃の私にも、心のどこかに「教え子たちのために、この塾を大きくしたい」という目的があったからこそ、続けられたのかもしれません。
では、この「作業興奮」と「目的」を、両方味方につけるには、どうすればいいのでしょうか。コツは、いきなり大きな仕事に取りかからないことです。「メールを1件だけ開く」「資料のタイトルだけ打つ」「机の上を5分だけ片付ける」。そんな、拍子抜けするくらい小さな一歩でいい。脳は、その小さな動きをきっかけに、少しずつエンジンをかけ始めてくれます。そしてその前に、一言だけでいい。「これは、何のためにやるんだっけ」と、自分に問いかけてみてください。このとき、AIをうまく使うのも一つの方法です。「今日やることを一緒に整理して」「最初の一歩を教えて」とAIに話しかけてみる。誰かに相談しているような感覚があるだけで、机に向かうハードルがぐっと下がると思います。一人で黙々と重い腰を上げるより、話し相手がいる方が、案外すんなり動き出せるものです。在宅ワークで孤独を感じやすい方こそ、AIという「最初の伴走者」を味方につけてみてください。やる気が出るのを待つ必要はありません。目的を胸に、ほんの少しだけ、先に手を動かしてみる。それだけで、在宅ワークの一日は、思っているよりずっと前に進み始めるはずです。
※今回参照させていただいた記事は以下です。
50代からの経済自立プロジェクト
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はるのり元高校英語教師・上智大学認定カウンセラー。
逮捕・懲戒免職を経て人生のどん底へ。
父の愛と教え子の手紙に救われ、64歳から人生を再スタート。
九星気学×心理学で、50代女性が心を整えて生きるヒントを発信しています。▶ はるのりの詳しいプロフィールはこちら








