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ひとりで生きていく力―50代女性のための心と経済の自立講座―第6回「無料でやってあげる」が
自立を遠ざける
~経済的自立には境界線が欠かせません~

はるのりです。^ ^頼まれると、つい「お金はいいから」「無料でやってあげる」と言ってしまう。相手のためを思っての一言のはずなのに、なぜか自分の生活は、いつまでも楽にならない。そんなこと、あなたは、ありませんか。
それは、あなたが優しすぎるからというより、経済的な境界線が、うまく引けていないからかもしれません。



「境界線」という、お金にも必要な線引き心理学には、「境界線(バウンダリー)」という考え方があります。これは、自分の時間や労力、そしてお金を、どこまで差し出し、どこから守るかという、目に見えない線のことです。人間関係だけでなく、この境界線は、経済的な自立においても、とても重要な役割を果たします。「対価を求めるのは、悪いことなのではないか」。そう感じてしまう人ほど、無意識のうちに、自分の労力を安売りしてしまいます。けれど、正当な対価を受け取ることを避け続けていては、経済的な自立は、いつまでも遠のいたままになってしまうのです。


残業もサッカー部の指導も、無償で続けた日々これまでも、何度もお話してきましたが、私自身、高校教師時代、日々の残業をひたすら重ねていました。それはすべて無償でした。それでも、生徒のためならという思いがあったので、対価を求めることは一度もありませんでした。「対価を求めない」姿勢が、
必ずしも

すべての場面で正しいわけではない。
サッカー部の指導も、日曜日に一日中グラウンドに立っても、いただいていたのは500円だけです。それでも、そのことを嫌だと思ったことは、一度もありませんでした。生徒たちの役に立てることが、何よりの報酬だと考えていたのです。けれど今振り返ると、あの頃の私は、自分の労力に見合った対価を受け取るという発想そのものを、持ち合わせていませんでした。教師という立場において、それは美徳とされていた面もあります。ただ、経済的な自立を考えるうえでは、「対価を求めない」という姿勢が、必ずしもすべての場面で正しいわけではないのだと、今では思うようになりました。


対価を受け取ることは、悪いことではない自分の時間や労力に、きちんと対価を求めることは、決して冷たいことでも、欲張りなことでもありません。「無料でやってあげる」が積み重なると、それは相手のためというより、自分の経済的自立を、少しずつ遠ざけていくことになります。境界線を引き、正当な対価を受け取ることは、自分を大切にすることであり、同時に、その仕事を長く続けていくための、大切な土台にもなるのです。





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はるのり プロフィールはるのり元高校英語教師・上智大学認定カウンセラー。
逮捕・懲戒免職を経て人生のどん底へ。
父の愛と教え子の手紙に救われ、64歳から人生を再スタート。
心理学で、50代女性が心を整えて生きるヒントを発信しています。
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