ピラミッドのみえるキャンプ場に泊まった

 

多国籍ツアーの集合場所がそこだったからやしの木

 

キャンプ場の朝はコーランの巨大音量の放送ではじまる

 

どんなねぼすけでも絶対にめざめる早朝黒猫

 

テントから這い出すと

 

三大ピラミッドがみえる

 

ああなんていう異国感

 

ああなんていう非現実感

 

いまでも思い出すと夢の中のできごとのような気がする

 

食べ物は薄っぺらいパンと無花果ジャム

 

ボールペンをねだられ

 

ラムセス二世に出会う

 

トゥトゥアンクアメンにも

 

ああスフィンクスマジックふんわりウイング

 

とおくてちかいお話

 

 

 

 

 

 

 

ピラミッドのみえるキャンプ場に泊まった

 

空港からローカルバスに乗り

 

賢そうな大学生(たぶんカイロ大)に降りる場所を教えてもらう

 

そこからタクシーをひろい

 

キャンプ場の住所の書いた紙をみせる

 

ここだよ~と降ろされた場所には何もなく

 

たまたま通りかかった大きいワゴンを呼び止める

 

住所の書いた紙を見せる

 

あ~ここじゃないよ

 

ま~困ってるみたいだから乗せてっちゃる

 

とおじさんはアラビア語でのたまった(と思われる)

 

ありがとう、と乗せてもらった車の中には

 

中高生と思われる女子がきゃひきゃひ楽しそうにおしゃべりしてた音譜

 

スカーフを頭に巻いた顔はエイリアン宇宙人くんの私への好奇心に輝いていた

 

あ~彼女たちは何だかとても守られて幸せそうだった

 

無垢でピュアなまなざしで私にも普通に話しかけてきた目

 

あ~アラビア語アラビア語叫び

 

中高生女子は世界中どこでもきゃぴきゃぴなんだねキラキラ

 

突然キャンプ場はそこにあった

 

普通にじゃあねって感じでおじさんと女子たちは去っていった

 

本当に純粋なやさしさと親切虹

 

ああ、エジプトマジックふんわりウイング

 

 

 

 

かえるよかえる

 

しごともかえる

 

なかまもかえる

 

なまえもかえる

 

わたしにかえる

 

今生のはじまりの記憶

 

淡く切なくくるしくて

 

それを癒して再生する

 

シスターに字をならい

 

マリア様にお祈りをした

 

夏のラジオ体操

 

家の壁のかぶとむし

 

三角の石

 

すてきな草の実の色

 

吸い込んだ空気の濃さ

 

つゆくさのあお

 

おしろい花の種

 

近所のシェパード

 

優しいおばさん

 

きぬかつぎのしょっぱさ

 

シャボン玉

 

野犬に蛇に鳩の赤ちゃん

 

ねずみもちの花の香り

 

針を持たない黄色い蜂

 

みなもとにかえる

 

ありがとう

 

ただいま

 

いままでずっと不思議におもってきたこと

 

こんな風にパズルのピースがはまり

 

全体像を眺められる幸せ

 

新しく疑問もわくけど

 

それはいつか答えを得られるってわかってる

 

大きな愛に抱かれているから

 

愛は時に厳しい

 

愛はちっとも甘くない

 

私ができると思っているよりだいぶ上へ手を伸ばさないと

 

伸ばしすぎてすってんころりん

 

すってんころりんしてみたら見える景色も違ってる

 

だって笑っちゃうでしょ

 

でもまた立ち上がるよ

 

何度でも何度でも手が届くまで

 

 

 

 

 

なせることすこし見えてきゃひり

 

ここりひらなぎ

 

われはことば紡ぐ者

 

それゆえにむくちなる者

 

あなどられようとも才と秘をまもるもの

 

なみだなむだなむだなみだ

 

ことば溢るるよろこびと

 

わが天命にこころふるえる

 

宇宙のきれめより言葉降ろす

 

われはみけみこ三毛猫

 

今宵ここまでよいとまけ