子どもの頃

 

七色に輝く実が

 

きれいで

 

憧れていた

 

手に入れたかったけれど

 

高い高いところに

 

なっていて

 

ジャンプしても

 

塀によじ登っても

 

取れなかった

 

大人になるまで

 

この実を見かけることは

 

なかったけれど

 

いま

 

目の前にあって

 

懐かしさで

 

心が

 

あたたかい

 

やっぱり

 

高いところにあって

 

手は届かないし

 

写真でもきれいには

 

撮れない

 

でもね

 

もし

 

手が届いても

 

いまは

 

もう

 

取ろうとは思わない

 

日に日に

 

七変化していく

 

色を

 

摘みとりたいとは

 

思わないから

 

でも

 

手が届いたら

 

一本くらいは

 

家に活けたいと

 

思ってしまうかもしれない

 

だから

 

やっぱり

 

手が届かない場所に

 

いてくれて

 

よかった