大空から

 

落ちてくる

 

水には

 

限りがないのかと

 

思われたけれど

 

とうとう

 

天空の甕の今回分を

 

注ぎ終えるときがきた

 

少しずつ雲が切れて

 

夜が明けはじめると

 

ツクツクボウシが

 

一番乗りで

 

生きている

 

歓びを

 

炸裂させた

 

いったい

 

どこに

 

羽を濡らさずに

 

隠れる場所が

 

あったんだろう

 

独りじゃない

 

遠くからも

 

ツクツクボウシがきこえる

 

カラスや

 

ガビチョウや

 

コジュケイも

 

無事を祝う

 

歌を朗らかに

 

披露すると

 

洗いたての

 

青空が

 

顔をだして

 

みんなを

 

あたたかく

 

祝福した

 

お日さまは

 

光で

 

包みこみ

 

羽を

 

乾かして

 

くれた