あなたは
うまれてから七年間
地面の中にいて
人目に触れず
土のなかで
ひっそりと
暮らしている
土の中では
当たり前に快適で
鳥さんや人間に
おびえることなく
地に足
だけではなく
からだ全体でついた
暮らしができるでしょう
そうやって
時が満ちて
お日さまのもとへ
出ていく日を
待ち望んでいるのかしら
湿った土の中の暮らしを
ずっとしたいと
思っているのかしら
とにかく
出ていく日に
あなたの
残りの時間は決まる
安全に生き延びて7日間
ぼんやりしていたら
もっと短い
7年間に比べたら
本当に短くて
あっけないけれど
最初の7年間は
最後の7日間のためにあるから
あなたは
ちゃんと朝から晩まで
力のかぎり
羽を震わせる
暑い日にうまれても
嵐の日にうまれても
わたしたちは
ただ
命の奇跡を
目の当たりにして
音のプレゼントを
ありがたく
頂戴する
