わたしの殻は

 

特別

 

ヒノキでつくられた

 

よい香りの殻で

 

わたしは

 

そこから

 

美しい空を見上げ

 

わたしは

 

その中で

 

自分を取り戻した

 

でも

 

わたしは

 

殻の尊さを

 

わかっていながら

 

あまり大切にせず

 

殻を美しく保つ努力もしてこなかった

 

何もしなくても

 

きれいに見えたから

 

ぼんやり

 

怠けていたんだと

 

いまに

 

なって氣づく

 

あなたを

 

失う

 

いまになって

 

カタツムリの殻なら一緒に

 

動けるのに

 

わたしの殻は

 

連れていけないから

 

新しい

 

殻の主に

 

大切にしてもらってね

 

さようなら

 

わたしを守ってくれて

 

ありがとう

 

愛しているわ

 

美しい

 

紀州檜のおうち