森の中に
おいしそうな
香りが漂ってきて
それは
突然
あらわれた
軽く
70年くらい
そこに
あったような
昭和な
おうちは
まるで
お菓子の家のように
森をさまよう者を
誘う
その家の前には
昭和の値段の
看板がたつ
もしかしたら
このおうちが
うまれたころの
ケーキセットのお値段かしら
きっと
冗談か
そうでなければ
まじょが
住んでいるのかも
しれない
だって
このあたりの
ケーキセットの
お値段は
軽く5倍はするもの
おそるおそるのぞいてみると
まじょではないみたい
わたしたちを
食べようとはしていない
むしろ
おいしいお茶と
甘さが控えめで
おいしいお菓子を
甘さ以上に
控えめな
お値段で
ごちそうしてくださる
ありがとう
そんな不思議な
不思議な
タイムトリップ
お稲荷さんの
きつねに
つままれたような
氣もちに
なりながら
過去から
帰ってきましたとさ
