時間を

 

追いかける

 

時間を

 

巻き戻すことはできなくても

 

あの場所にいけば

 

あのときの時間が

 

流れていて

 

あのころの

 

わたしが

 

待っている

 

いまは

 

ずっとずっと

 

いいよ

 

いまは

 

もっともっと

 

たのしいよ

 

でも

 

いまも

 

あのころの

 

こころの

 

よじれは

 

覚えているし

 

息ができないくらいの

 

かなしみも

 

くるしみも

 

覚えているよ

 

ちゃんと

 

記憶としては

 

残っているけれど

 

それは

 

いまは

 

もう

 

わたしを

 

直接

 

苦しめることは

 

ない

 

だから

 

なかったことに

 

する必要はないんだよ

 

だって

 

あったことに

 

大切な意味が

 

あるんだから

 

残っていても

 

それを

 

冷静に

 

扱えるように

 

なるときが

 

きっと来るから

 

だから

 

泣かないで

 

いいえ

 

そうじゃない

 

たくさん

 

泣いて

 

いいんだよ

 

いまがどうなっているのか

 

伝えることはできないけれど

 

あのころの

 

続編は

 

もっとよくて

 

これから創り出す

 

未来は

 

さらによくなる