放蕩者壁のすきまから 名も知らぬ 紫水晶のような 実をつける草が垂れ 芙蓉の花が おいで おいでと招く ここの場所も この岩の感触も この地に生きた人も みんな みんな 知っている わたしの 先達であり わたし自身 ただいま戻りました よくぞ帰った 放蕩者よ 氣付くと信じていた 待っていたぞ