幼いころ

 

車に乗せられると

 

酔ってしまって

 

ぐったりしていた

 

外をみるといいとか

 

窓を開けて外の空気を吸うと

 

いいとか

 

いわれたけれど

 

さほどの

 

効果はなかった

 

ぐったりしながら

 

見上げた空には

 

お月さまがみえて

 

車が走っても

 

走っても

 

お月さまは

 

ついてくる

 

道をまがっても

 

とまっても

 

ずっと

 

同じ距離感でいて

 

こちらをみている

 

別に自分の用事でなく

 

車に乗せられていただけだったから

 

いくらでも

 

お月さまと

 

見つめあえた

 

気分がよかったら

 

にらめっこでも

 

じゃんけんでも

 

できたんだろうけど

 

普段は

 

元気いっぱいの

 

わたしの鎮静