森を歩いていたら

 

思いっきり

 

顔丸ごと

 

蜘蛛の巣に

 

ひっかかった

 

あわてて

 

後ずさったから

 

頑丈な

 

巣は

 

あんまり

 

壊れなかったみたいだけど

 

蜘蛛ごと

 

巣を頭に

 

乗せちゃうところだった

 

ごめんごめん

 

ちゃんと前をみないとね

 

あなたたちは

 

最先端の糸と

 

編み方で

 

ぼんやりしている

 

虫がひっかかるように

 

つくっているんだから

 

そりゃあ

 

巨大な

 

顔がひっかかったら

 

驚くでしょうよ

 

ごめんごめん

 

そのあと

 

森を抜けて

 

人の世界に戻って

 

しばらくたったあと

 

頭にこつんと

 

何かが当たったような

 

衝撃があった

 

あれ

 

やっぱり蜘蛛をつれてきちゃったのかな

 

と思ったけれど

 

蜘蛛はやっぱりいなかった

 

不思議な衝撃は

 

その後も

 

何回かあって

 

それはきっと

 

ぼんやり

 

ぼやぼやは

 

厳禁

 

っていう

 

理解で

 

よろしいでしょうか

 

蜘蛛さん