何度も
何度も
同じ場面を
おもい返し
反芻する
反芻の数だけ
きもちが絡まり合い
醜いかたまりになり
吞みくだせなくなる
何かが起こるとき
原因があって
結果がある
そう思うのは
3歳以上の
おそらく人間だけ
かしこい犬は
3歳くらいの
知能があるというし
ことばの種類も
いくつかは聞き分けられる
それでも
雷が鳴ったとき
あ
これは
雷だから
光っているんだ
雷だから
音がすごいんだ
でも
じきにやむよ
なんて風には
考えないから
大きい音も
すごい光も
ただ
ひたすらに
恐ろしく
しょんぼり
尻尾を巻き
耐える
でも
結局のところ
原因がわかったところで
あまり慰めには
ならないのかもしれない
大きい音と
すさまじい光は
理屈抜きで
恐ろしいから
それに
ものごとの
原因は
おそらく
ひとつじゃない
そして
その答えに
納得がいくかは
別問題
自分で原因を見つけ
それで納得できればもうけもの
納得できないなら
反芻をやめて
さっさと
忘れるが
勝ち
