17のころ
ぐちゃぐちゃな
思考とともに
いつも
悩んで
傷ついて
強がって
蟹のような
かたい鎧で
武装して
内側は
泣き叫んでいた
世界は
いつだって
不公平で
自分だけが
幸せになっても
意味がないと
思い込んでいた
いまになっても
思考がこんがらがって
脳内配線工事が
必要になることが
あるけれど
世界の
ありようには
すべて
意味があることを
知ったから
自分を
無駄に
責めることは
しない
幸せは
独り占めしなければ
ひろがっていくし
この世界の
豊かさ
美しさは
めぐっていくから
せき止めなければ
循環する
