麦は

 

芽を出すと

 

踏まれる

 

また

 

伸びようとすると

 

踏まれ

 

さらに

 

踏まれて

 

誓う

 

大風にも

 

大雨にも

 

日照りにも

 

負けないよう

 

太くて

 

丈夫な茎を

 

天に向かって

 

まっすぐ

 

伸ばそう

 

黄金の実りを

 

天に捧げるには

 

ぼんやりひょろひょろでは

 

だめなんだ

 

そして

 

太陽めざし

 

穂を伸ばす

 

無駄に

 

食べられないように

 

みをかたくして

 

お守りの針もつけて

 

伸びてきたみどりの稲と

 

実りを迎える黄金の麦の

 

パッチワークは

 

強いものが手に入れた美

 

刈り取ったあとの

 

麦わらぼうしは

 

強いものからの愛

 

冬の厳しさを

 

生き抜いた優しさ