再会は

 

遠くから

 

眺めるだけ

 

受け身の

 

わたしは

 

駆け寄ることも

 

声をかけることも

 

できずに

 

察して

 

声を

 

かけてもらえるのを

 

待つだけ

 

ただ

 

目が追いかけてしまうのを

 

止めるのはむずかしい

 

新たな映像を

 

焼き付けようとして

 

結局

 

あわただしく

 

時が過ぎ

 

わたしは

 

帰る時間になってしまった

 

目を合わせることさえなく

 

きっと

 

二度と会えない

 

再会がこんな風なら

 

余計に

 

わたしは

 

何を

 

望んでいたんだろう

 

わたしは

 

何を

 

待っていたんだろう

 

わたしは

 

どうすれば

 

立ち上がれるんだろう

 

あなたの

 

思い出を

 

きれいに

 

整理して

 

心の棚にしまって

 

取出しては

 

しまい

 

しまっては

 

取出して

 

ながめる

 

そんなことから

 

何もうまれないと

 

わかっているのに

 

そんなことから

 

喜びは

 

得られないのに

 

わたしは1歳前で

 

時が止まっている

 

進みたいの

 

本当は

 

成長したいの

 

当たり前でしょ

 

だけど

 

もう少し

 

もう少し

 

何事もなかったふりから

 

涙が

 

溢れだして

 

そして

 

止まるまで

 

しばし