世界の
はざまで
祈りを
ささげる
陰と陽
陽と陰
おもてとうら
うらとおもてを
くりかえし
かのこ編みの目ように
ぽこぽことした
模様が
浮かび上がる
まだ寝静まっている
早朝に
金星が
まばゆいばかりの
輝きをみせている間
いびつになった
編み目がないか
チェックする
編み間違えはほどいて
作り直す
明るくなってきて
もう間もなく
日が昇る
日が昇れば
すべての
ごまかしは
灰燼に帰するだろう
編み直しなんて
生ぬるいことは
期間限定の
特典だったことに
あとから
気付くのだろうか
誰も見ていないなんて
単なる思い込みだったことにも
