あなたが
小さかったころは
送って
託して
お迎えにいって
それが
毎日だった
ぎっちり
大人と過ごすより
子どもたちの
世界で
過ごす方が
ずっとずっと
楽しそうだったから
安心して
わたしは
大人の世界で
過ごすことができた
だんだん
大きくなると
自分で
あなたの社会へ
出ていき
お迎えだけでよくなった
そして
とうとう
お迎えもいらなくなった
だから
ごくたまにある
お迎えが
なんだか
たまらなく
特別だよ
うふふ
うれしくて
思わず笑顔になってしまう
ツバメは
今年も帰ってきたかしら
スズランも
咲いたかな
