三色の
旗が翻る
革命の
高揚感
悪くて古い世界はおわり
輝かしい自分たちの
時代がくると
誰もが
思った
その後の
混沌
てっぺんを
切り落とすのは
ショウとしては
最高に
素晴らしかったけれど
本物のショウには
綿密な計画と準備
そして本番
その後の片付け
入ったお金と出て行ったお金の勘定
次への布石
地味な作業が
本当は必要だった
突発的な
集団心理
発作的な
狂気
それらを統べる
監督がいなければ
余計に
美しくない
別の悪が
新しく
支配するだけ
だから
ずっとずっと
不思議だった
普通の人が集まると
孕む狂気が
善良で
勤勉なはずの
人たちが
集まって
モンスターが
生まれると
生まれたモンスターを
制御することが
できなくなる
自分が
喰われるのは
自業自得だとしても
喜劇が
悲劇になり
また
喜劇になる
倦んだ
無な
知は
無価値なだけでなく
狂ったデザイアを
暴走させて
自らを
獣に
還らせる
純粋なパッションを持てず
転生のときを
巻き戻す
