スタンウェイの下で

 

寝起きするぼくは

 

君のことが

 

好きだったんだ

 

だって

 

みんながぼくを

 

キワモノ扱いする中で

 

君だけが

 

ぼくを変人扱いしないで

 

まっすぐに

 

ほほえんでいたから

 

君は

 

あらゆる偏見というものを

 

胎内に置いてきたんだろう

 

君が付き合っていた奴に

 

こっぴどく振られたという噂は

 

ぼくのもとにも届いていた

 

でも君は

 

いつもと変わらぬ

 

朗らかさをもって

 

そこにいたんだ

 

奴がいなくなっても

 

君は代わりを求めなかった

 

ぼくも

 

手を挙げる勇気はなかった

 

しばらくして

 

君のこころには

 

別の奴がいた

 

でも君は

 

決してそれを表には出さず

 

ただそこにいたんだ

 

君と当たり前に会えなくなって

 

しばらくたってから

 

ようやく会えた時

 

別の奴には

 

いまは恋人がいて

 

まわりが眉をひそめるくらいに

 

四六時中

 

いちゃいちゃしていることを

 

ぼくはわざわざ君に言ったんだ

 

君は

 

ショックと

 

嫌悪感を

 

うまく押し殺して

 

そうなんだね

 

とだけ言ったんだ

 

君の中から

 

誰かが消えても

 

ぼくが代わりになることはない

 

そんなことはわかっていたのに

 

言わずにはいられなかった

 

君がぼくを嫌っているわけじゃない

 

むしろ人としては

 

好いてくれているんだろう

 

でも君は

 

人のことをただ人としてみる

 

いちいち下心をもって見たりしない

 

だからこそ

 

ぼくは君のことが好きだったのに

 

永遠に

 

いわゆる

 

対象外なぼくは

 

やっぱり

 

どうしたって

 

ないものねだりだったんだろう