静かなさよならを

 

このひと昔に

 

ケンカもしたし

 

仲直りもした

 

それなら本物の友情だね

 

とか普通は言うんだろう

 

ところがどっこい

 

わたしは

 

とてつもない

 

変わり者なんだ

 

そして

 

それを誇りに思っている

 

痩せていることが

 

素敵だなんて

 

自意識過剰な

 

金星期ならわかるけれど

 

いつまでたっても

 

同じことを求めていたら

 

かっこよくなんてない

 

むしろ

 

痛々しいんだ

 

こちらは与え

 

受取るあなたは

 

感謝を口にするけれど

 

本当は物乞いの卑屈さに

 

プライドが許さず

 

耐え難いんだろう

 

だから屈折した悔しさを

 

家族を持ち出すことによって

 

わたしがあなたにとって

 

取るに足らない存在であると

 

思い知らせたいんだろう

 

あなたのその矮小さに

 

付き合うのは最後だ

 

わたしは取るに足らない

 

存在ではない

 

わたしがあなたに

 

仕事だけでなく

 

幸運さえ与えていたことに

 

あなたが気付くことが

 

あるのだろうか

 

どちらでも構わない

 

わたしはもう

 

あなたの味方ではないから

 

二度とまみえることはないから