キンケイというキジの仲間を飼っていた

 

オスは黄色い頭に彩り豊かな羽をもち

 

メスは茶色の羽をもっていた

 

エサはスズメも食べに来て

 

茶色い犬に見守られて暮らしていた

 

でも卵を産んでは青大将や野犬の群れにおそわれて

 

あるときからみんないなくなった

 

山の中はそのあとからにょきにょきと家だらけ

 

きっともう野犬も青大将もいないけど

 

城の廻りに張り巡らされていた

 

力も一緒になくなった

 

パワーに満ち溢れて

 

緑も虫もいきいきしていた

 

あの結界はもう破られた

 

帰りたいとおもうあの場所はもうないから

 

別の場所に力を注ぐ

 

私はその場所を探しにいく

 

水瓶をもって