大きな林の中のちいさな窪地に
三色のアコーディオンがありました
きゃんきゃんと鳴く赤いアコーディオン
どおどおと啼く黄色いアコーディオン
ぐぁふぐぁふと鳴る青いアコーディオン
ねっこぼっこがみつけます
木の切り株に座って
奏でてみましたら
てんでばらばらてんでばらばら
全然うまくいきません
じゃあひとつひとつを順番に
弾いてみましょう聴いてみましょう
そうしてみたら
なんだかね
それぞれの色が混ざらずに
きれいな音になりました
なんだかとてもまぶしくて
涙がでちゃうくらいにね
合わせることはできなくても
輝くことはできるんだね
無理に表面きれいにならして
無難な音よりうんといい
ああ新しい時代になったんだ
当たり前も
こうしなきゃも
やらなくちゃも
決まりきったことなんてなにもない
自由に魂に素直に心豊かに
生きていけたらそれでいいんだ
