厳しい冬をこえて春がやってくる
縮こまった手足を、ゆっくりと準備運動するように、伸ばしていく
きっと樹々も感じている
もうすぐ春がやってくると
凍える痛みに耐え、夜の暗闇をやり過ごして、この冬の間に力を蓄えてきた
春に力強く、芽吹くために
厳しい冬が強くしてくれた
痛んだ枝さえも、そのままに、堂々と立っていられる
たとえ、折られても、この芯を倒されない限りは大丈夫だと、空へ、光へ進もうとする
春の始まりの若葉、夏に重なり合い繁る青葉、秋の落ち葉、冬枯れという、ひとつのサイクルを何重螺旋状にも繰り返しながら、昇っていく
方向性に迷いなく、手放すことを潔よくする
熱く、多く語らず、沈黙という表現で私に教え続けている
去年とは違う景色と私とが出会う、一期一会
あたらしく春がやってくる