その冥王星にハートの模様が見えると話題になっていた。
冥王星は、プルートと呼ばれ、冥府の王を意味する。
占星術において冥王星は、死と再生の星、根本を作り変えてしまうほど破壊的な影響力を持つ星といわれる。
ニュース映像を見て、そんな恐ろしいイメージを持つ冥王星が、若干、可愛らしく思えてきた。
冥王星は、2006年、惑星の位置付けを外され、準惑星に分類されたのだが、圧倒的な存在感がある。
逆に、これだけ注目を浴びたことで、異端児の冥府の王は満足だったかもしれない。
地球の視点で見れば重大なことも、宇宙的な視野で見れば、たいして意味を持たないだろう。
死と再生の星に浮かび上がった愛の模様。
私たちの身体も、日々、細胞が新陳代謝を繰り返し、新しく生まれ変わっている。
傷ついたもの、必要なくなったものは削がれ、内側からつぎつぎと新しくつくり変わる。
心が傷みを感じたとしても、今の自分にはもう必要なくなったものだから、生き続けるために、手放していくのだ。
そうしなければ、大本の命が枯れ、滅びてしまう。
外から突然のようにやってくる、破壊。
それがもたらす死と再生を受け入れるのか。
それとも自分の内側から殻を壊し、生まれ変わるのか。
死と再生は、本当に必要なものを残すために、行なわれるようだ。
冥王星のハートマークは、実は愛の星なのだという主張のように思えてきた。
もう、冥王星は怖くない。
あの可愛げなハートマークが、私の目に焼き付き離れない。