月に二度ある満月のことを、ブルームーンと呼ぶそうだ。
明日の満月は、そのブルームーンと呼ばれる特別な月なのだ。
仙台は夜になると、風がひんやりと涼しい。
私は窓際の椅子に腰掛け、華やかに夜空に浮かぶ月を眺めた。
見上げる場所にもよるのだろうが、月の色は、人肌に近い色みで、煌々と輝いている。
スポットライトの反射で輝く、女性の肌を連想させるような、艶のある月だ。
私は首にかけた、ブルームーンストーンのネックレスにそっと触れた。
ブルームーンと名付けられたこの石はとても、繊細なのだ。
肌色を透かす。
そして、眺める角度が変われば、内側に秘めた青白い炎が燃え上がって見える。
この石は、女性の内面に似ている。
母のように、包み込むようにやさしい。
けれども、大切な人を守る時には、命をかけるほどの、凛とした強さを見せる瞬間があるのだ。
月は、太陽のように力強く命を育み、光をどこまでも反射させたりはしないけれど。
暗闇に現れては、満ち欠け、心の奥底へと光をあてる。
私はその光をたよりに、内へ内へと潜り、暗闇のなか、つかんだものを意識の上へとのぼらせるのだ。
満月は闇を明るく照らしてくれる。
明日のブルームーンは、どんな風に輝いて見えるのだろう。