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ギフト〜なな色の羽

私の中から産まれたがった言葉やお話を書いています

昨日は、長男の中学校の卒業式だった。

すっきりとした青空で、気持ちよく晴れたが、冷え込みが厳しくて、ときおり雪がちらついた。

すっかり背が高くなった長男は、学ランが窮屈そうだ。

高校受験が終わり、まだ合否が出ていないので、落ち着かなさもある。

子供達それぞれがいろいろな思いを抱え、この日を迎えた。

厳かに式は進み、答辞では、代表の生徒が凛々しい声でたくさんの思い出と感謝を語っていた。

感心して聞いていたが、後半に、みんなのことを大好きだという言葉がおりこまれていて、ハッとさせられた。

厳粛な様式美のなかで、型破りともいえる生の言葉がキラキラしていた。

臆面なく大好きと伝えられるまっすぐで柔らかな感情に、式場全体が包まれる感じがした。


式の後、子供達は校庭で写真を撮りあったり、じゃれ合ったりしていた。

彼らは、6年前の今日、大震災を経験した子供達でもある。

無邪気に笑い合う姿、注意やツッコミを入れたくなる行動に幼さを感じるけれど、日々を積み重ね、揺るぎない根を張っていく作業を進めているようだ。

冬が終わり、今、また春がきた。

暖かなお日様にみんな照らされている。

吸い込まれそうな青い空が、彼らの理想や希望までも、ぐんと引っ張り上げてくれるといい。


私もこの時を忘れない。

今頃に降るなごり雪が、たくさんの思い出をよみがえらせてくれるから。