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ギフト〜なな色の羽

私の中から産まれたがった言葉やお話を書いています

雨が数日間続いた仙台も、今日はすっきりと晴れた。

風はほとんどなく、湿気もない。

明るく、清々しい空気が満ちている。

ここのところ、定禅寺通りのけやき並木の遊歩道は、今週末に開催される青葉まつりの準備のために、通ることができない。

この道を通るのを楽しみにしている私も、しばらく我慢しなければならない。

季節が進むにしたがって、ケヤキの若葉は濃い緑へと色を変えていく。

初春の葉は、やわらかな黄緑色をしている。

初々しく、頼りなく、季節の変わり目の不安定さを引きずっているように見えた。

雨に打たれ、強い風に吹かれ、大きく小さく揺れていた。

樹の内側で眠っていればこんな思いをせずにすんだのに、大元の命を生かすために、生まれ出てきた勇敢なチャレンジャーみたいだった。

未熟さゆえの勢いと、まっすぐな純粋さが、光を透過、反射して眩しかった。

そして、瞬く間に樹々の葉は成長し、濃い緑色へ変化した。

青空を支えるように重なり繁り、安定感が増した。

緑の木かげは最高だ。

光と影とがちょうどよく釣り合う世界の美しさを感じる。

祭りの山車の鮮やかな赤色は、この濃緑に強烈に映えるだろう。

祭りの興奮が際立って感じられそうだ。

緑色は主役ではなく、引き立てる色、奉仕の色なのかもしれない。

私たちの心を、命をこの世界につないでくれる。


陽は落ちた。

今夜もお囃子の練習をしているようだ。

静まった夜に、太鼓と笛の音がかすかに聞こえてくる。

青葉まつりに向けて、着々と準備が進んでいる。