仙台トラストタワーから、空に向かって光が照射されている。
東日本大震災から今日で10年になる。
日中は春を感じられるような日差しだったが、夜になり、かなり冷え込んできた。
新月が近いせいか、この場所からは月明かりが見えない。
希望の光は、さえぎるもののない闇を高く昇っていく。
地上と天上とが、光の紐で繋がった。
かつて、わたしも母と、へその緒で繋がっていた。
母のお腹の中でまもられて、安心しきっていたのだろう。
産み落とされ、繋がりを絶たれてからも、目に見えない光の紐によって育まれ、守られてきた。
この身体一つで、闇の中に立つ時ほど、この繋がりを強く感じる。
どんな時もひとりではないとわかるのだ。