9月の雨の合間のよく晴れた日
宮城の秋保大滝へ行ってきた
秋保大滝の玄関口には、秋保大滝不動尊の不動堂が建っている
二年前、ここで天然石付きのおみくじをひいた
きれいな緑色をしたヒスイが出てきて、とてもうれしかった
手水鉢にはサワガニが一匹、サワサワと動き回っていた
不動堂に手を合わせ、滝壺へ向かったのを覚えている
今回は、天然石付きのおみくじはなく、サワガニも見当たらなかった
不動堂のお賽銭箱は、ちょっと変わっている
箱の両端に立体的なゾウの彫刻が付いている
軒回りの彫刻は、龍神やハスの花
造形が美しく、周囲の自然と調和していた
わたしは初秋の新鮮な空気を胸いっぱいに吸いながら、しばらくお堂を眺めた
東北を巡礼していた慈覚大師円仁が、大滝のなかに不動明王様のお姿を見て、不動堂を開いたという伝承もあるらしい
不動堂は滝に背後を護られ、滝は不動堂により霊力を得ているように感じられる
今、不動堂は老朽化のため、修復のための資金の支援を募っている
国登録有形文化財ではあるが、指定文化財と違って、手厚い保護が受けられないのだ
滝見台からは滝の全貌が見える
滝壺まではさらに20分ほど歩く
これが少しばかりハードな道だ
急斜面の階段があったり、水辺に降りるにはゴツゴツとした岩を伝っていく
滝は凄まじい勢いで流れ落ち、白煙の蒸気が岩肌を登る
轟音と共に滝壺へ吸い込まれていくような感覚になり、恐怖を感じた
滝のエネルギーは莫大だ
高低差があるほど、天と地とを垂直につなぐ水の柱のように見える
透明な冷たい水に触れると心身が清められていくのを感じた
可憐なホトトギスの花、都会ではあまり見かけなくなったツユクサの青い花が咲いている
草叢からはヤマカガシの幼蛇が顔を出した
まだ小さく可愛らしげだが、どっこい毒ヘビだ
スルスルとこちらへ向かってきたが、方向を変えて去っていった
黒アゲハチョウ、黄蝶、赤とんぼが飛ぶ
多様な命が大滝の水辺で育まれている
目に見える力と、見えない法則のようなものが共に働いて生かされている
滝と不動堂
また、ここを訪れよう